羽越本線、花輪線、石巻の旅(JR東日本株主優待券の旅)(後編)

5.旅行3日目(盛岡~ゴール)
盛岡からの出発は8時台。ちょっと早起きする。今日も平熱(もちろん!)駅の改札に向かうと、やはりいたか、いわてサーモグラフィー隊(勝手に命名した)。暇な連中だな。まあ、彼らなりに必死なんだろう。田舎の人の気持ちはよく分からないけれど。

盛岡駅構内

盛岡サーモ部隊1

盛岡サーモ部隊2

気を取り直して、次の電車は、北上行き。これは見送って次の一ノ関行きに乗る。これはIGR線(滝沢)から直通してくる電車である。車両は701系1000番台(盛岡バージョン)か。前回は北上線から東北本線に合流したため、北上手前の村崎野までが赤新駅となる。トレすごも花輪線好摩で止めたきり忘れていたが、盛岡からは対象となる。周りを見るとやはり人は少ない。そしてマスク姿もなぜか少ない。これが感染者ゼロの誇りなのか(2回目)。村崎野まででいったんトレすごは終了。後は駅メモをのんびり攻略する。やはり本線の線路は快適だ。

盛岡IGR7000

盛岡701

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羽越本線、花輪線、石巻の旅(JR東日本株主優待券の旅)(中編)

3.旅行1日目(スタート~秋田)
さて、出発の日がまいりました。世間は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため不要不急の外出を控えましょう、ステイホームとか言ってるが、これは不要不急の外出ではない(と思っている)。なので理由を書いておく。それと、マスクもしないで集団でベチャクチャ喋っているバカな連中と一緒にされるのは心外なので、今回の旅行(移動)に際して注意事項を決めた。

【不要不急でない理由】
・そんなに休みを取れるわけではない。この機会を逃すと1年近くは機会がなくなる。
・株主優待券の期限が1年延長されたが、この切符を発券するのにトータル3日ほどかかっている。特にレベルの低い駅員相手に苦戦したその行程を再度繰り返すことはできない。これは、JR東日本の責任である。
・(おまけ)ステイホームだ自粛だと口だけで、何の補償も救済策も打ち出せない(10万円で済むと思ったら大間違いだ)無能な政府に命は預けられない。後は省略(別稿参照)。

【移動に際しての注意事項】
・毎朝体温を計測する。もし、高熱(37.5度以上)の場合は、直ちに中止して戻る。
・マスクを着用する。
・3密を避ける。といっても、観光地やイベント会場に行くわけではないので、これはクリアしている。
・ソーシャルディスタンスを確保する。田舎の電車では、混み合うことはないと思われるが。

新型コロナウイルスについての政府対応などについては、別の文章で触れているのでここでは書かない。が、その気持ちは持ち続けている。

まずは、出発地の大宮へ。いつもなら、東京から新幹線に乗れるのに、今回は大宮で降りなければならない。この区間で新幹線に乗るのはもったいないので、在来線の移動となる。埼京線に乗れば気分が出ただろうか。でも上野東京ラインの方が早いんだ。 続きを読む 羽越本線、花輪線、石巻の旅(JR東日本株主優待券の旅)(中編)

羽越本線、花輪線、石巻の旅(JR東日本株主優待券の旅)(前編)

0.はじめに
去年もらった株主優待券を使わないまま年が明けて、使用期限が迫ってきた。使用期限に追われるのはあまりよろしくないが、やはりここはラストチャンスのゴールデンウィークの旅ということになる。有休の残りも微妙だが、何とかねじ込めるだろう。行き先は、今回も東北方面。本当は五能線に乗りたかったのだが、GW時期だと混みそうだな。夏休みの方が分散されるからよさそうだと判断し、少し手前を回ることにした。結果的にはそれがよかったかもしれない。

1.プランニング
いつもなら、東京都区内(上野なり新宿なり)から出発して、大回りして最後新幹線か何かで経路がぶつかる大宮に帰ってきたわけだが。今年は3月に常磐線が全通した。そして、あの懐かしの特急ひたち仙台発上野行きも復活するのである。ん?品川行き?そうか、上野東京ラインのことを忘れていた。これに乗ろう!久々の仙台発上野品川行きの特急に乗ることにした。

ということは、東京(都区内)発はできないことになる(できなくはないがきっぷが煩雑になる)。そんなわけで、今回は出発地を大宮にした。これで経路が重なることはない。ただし、大宮までの回送が発生するけど。東京都区内を避けるとなると大宮方面の発駅が川口または浮間舟渡以北となるが、中途半端な駅から出るよりは新幹線停車駅の大宮の方がすっきりするだろう。

上越新幹線で新潟に上がり、未走破の(駅メモ上では)羽越本線新津~新発田間を通り、さらに秋田から北上して,大館から花輪線に入る。盛岡からは仙台に向かって南下するが、時間があるので石巻経由にしてみた。そして,仙台からは特急ひたち号品川行きで戻る。よって、今回の経路はこうなった。

大宮~(上越新幹線)~新潟~(信越本線)~新津~(羽越本線)~秋田~(奥羽本線)~大館~(花輪線)~好摩~(IGRいわて銀河鉄道)~盛岡~(東北本線)~小牛田~(石巻線)~石巻~(仙石線)~仙台~(東北本線)~岩沼~(常磐線)~日暮里(金町から東京都区内)~品川

いつもよりはひねくれていないコースだと思うのだけど。それでも尋常なコースでないのは認める。

2.きっぷを買う
まずは指定券から。前回は区間を間違うという痛恨のミスがあったが、今回は無事に指定券を確保できた。上越新幹線の方が料金が高いので、こちらを株優割引の対象にした。もう一方のひたちは今流行りの(?)チケットレスにした。スマホから申し込みできるので、家にいなくても特急券を確保できる。しかも割引キャンペーン中につき300円安くなる! 続きを読む 羽越本線、花輪線、石巻の旅(JR東日本株主優待券の旅)(前編)

JR東日本の株主優待券について問い合わせてみた

JR東日本の株主優待券が手元にあるわけですが(金券ショップではなく株主に対して進呈されるもの)、利用規程についてちょっと疑問が湧いてきました。優待券の券面には割引の対象として、運賃は当社営業路線内の普通片道乗車券と書いてあります。また、料金は当社営業路線内の片道の特急券、急行券、グリーン券、及び座席指定券とし、一列車に限ります、と書かれています。つまり、特急列車ならば特急券または自由席特急券、グリーン券、急行列車なら急行券、指定席券またはグリーン券、普通列車であれば指定席券またはグリーン券が対象となるという意味です。ただし、料金についてはグランクラス、個室、寝台列車(寝台車及び座席車)は対象外です。

説明は分かりやすくて特に問題ないように思われますが、そこでふと疑問に思うことが出てきたのです。鉄道の旅客営業規則においては、通過連絡運輸という制度があります。これはA社路線からB社路線を経由して、再びA社路線に入る場合、それぞれを初乗り運賃で処理するのではなく、A社の前後区間の距離(営業キロ)を合算した金額に、B社分の金額を加算したものを運賃として適用するというものです。

ご存じのように、JR線の列車が途中第3セクターの路線を経由することが多々あります。予土線の窪川~若井間(土佐くろしお鉄道)、飯山線の長野~豊野間(しなの鉄道)、名古屋~紀勢方面の四日市~津間(伊勢鉄道)などがそれに当たります。東日本管内にも途中に3セクの路線が挟まる場合がいくつかあります。これってどうなるの?他のきっぷでは記載があるけど、株主優待券の券面を見ても、JRのサイトを見てもそれに関する記載がありません。

でも通過連絡運輸は基本的なことだから、もしかしたら株主優待券でも適用されるかも。そう考えてお問い合わせセンターにお問い合わせしてみました。

☎プルルル、プルルル、はい、もしもし、菊水館でございます。あ、間違えた。
自分「株主優待券の扱いについてお尋ねしますが、」
コールセンター「はい、どうぞ」
自「片道切符が割引の対象になりますが、途中に第3セクターの路線が挟まった場合どうなりますか?」
コ「具体的な例をお願いします」(めんどくさー)
自「例えば、花輪線に乗って大館から盛岡に行く場合、好摩から盛岡まではIGRいわて銀河鉄道になりますよね?」
コ「そうですね」
自「その場合、盛岡方面までの切符は割引対象になりますか?」
コ「少々お待ちください」(保留音が流れる)
コ「お待たせ致しました。その場合、大館から盛岡までの切符は通しで発券できます」
自「(いや、通過連絡運輸のことを聞きたいんだけど)えーと、その場合、盛岡から新幹線で東京へ向かう場合、大館から好摩と盛岡から東京までの運賃は割引対象になりますか?」(通過連絡運輸って言葉を使いたかったけど、きっとおねえさんには分からんだろうな)
コ「少々お待ちください」(さらに保留音)
コ「お待たせ致しました。はい、その場合は大館から好摩までと盛岡から東京までの運賃は合算して割引対象になります」

というわけで、株主優待券でも通過連絡運輸は有効であるという結論になりました。ただし、普通切符でも通過連絡運輸の扱いがされている区間に限るとは思いますが。これで、もしみどりの窓口でもめたらまたコールセンターに抗議電話してやるぞ。でも、株主優待券にそういう記載がないのは、善良なる株主がそんなへんてこりんな要求をしないからだろうか。

とにかく、これでプランニングの幅が広がったのは確かです。ちなみに、通過連絡運輸の区間を調べてみると、結構対象区間が多いことに気付きました。例えば、盛岡~青森間のIGRいわて銀河鉄道+青い森鉄道など(北斗星もそうだったな)。三陸鉄道も通過運輸連絡の扱いがあるな。でも、1枚のきっぷに複数詰め込んだら、いろいろトラブルの元になりそうなので、IGRだけ入れてみようかと思います。さあ、旅行の計画を立てよう!

JR東日本株主優待券

実は諸事情によりJR東日本の株主優待割引券を持っています。もちろん、金券ショップから購入したのではなくて、東日本旅客鉄道(株)さんからいただいたものです。今年の夏はこれを活用して旅をしようかと考えています。

去年いただいた優待券については、親切にも知り合いの方の子供(甥子さん)に差し上げ、あまつさえ旅行プランまでも企画してあげたのに、こちらの意図するルートを一部無視されてしまったので(米沢~福島間をつばさに乗ったらしい)、今年は久々に自分で使ってやろうという気になったわけです。

ここで、あまり表に出ないであろう株主優待券の使用条件をまとめておきます。JR東日本株100株(1単元)以上で入手できますので、可能ならば手に入れたいところです。なお、当方は旅のブログですので、株券の購入の仕方については触れないことにします。

  1. 有効期間
    6月1日~翌年5月31日(毎年権利確定後の5月に送られてきます)
    購入した乗車券類の有効日は、券面の表示に従います。5月31日に購入した6月30日から有効なきっぷは6月30日を開始日とする有効期間内利用できます。
  2. 利用範囲
    JR東日本の全路線(第3セクターなど他社線は除く)
    第3セクターまたは他のJR会社線を利用する場合は、別に乗車券を購入する必要があります。北陸新幹線の上越妙高を超える場合は、通過列車の利用でも、上越妙高までが適用範囲となります。
  3. 購入できる券種
    普通片道乗車券と乗車券の区間内で利用する特急券、急行券、グリーン券、指定席券のいずれかです。ただし、特急券などは一列車に限ります(新幹線の同一方向への乗り継ぎルールは有効)。例えば普通列車の指定席券を購入したら、特急券は購入できません。また、定期券、回数券、Suicaは対象外となります。グランクラス、個室、寝台列車(寝台車、座席車とも)は運賃のみに割引が適用されます。
  4. 割引率
    優待券1枚に付き2割引です。優待券最大2枚使用で4割引にもできます。なお、他の割引(往復、学生、団体、乗り継ぎ、身障者、大人の休日倶楽部など)や、既に割引されている商品(フリーきっぷ、フルムーン夫婦グリーンパス、青春18きっぷなど)は割引の対象外です。
  5. 利用方法
    株主割引優待券の券面に必要事項(乗車区間、特急などの利用区間、特急などの利用券種)を記載の上、JR東日本管内のみどりの窓口、びゅうプラザ、提携販売センターで乗車券類を購入します。

さて、ここまで読んで、では行きは優待券を使って、帰りは別の割引きっぷでも使おうと思った人は、この優待券の利用に向いてないと思います。私は、過去利用した際必ず片道乗車券1枚で旅行してきました。トップページにたまたまヒントがありますが、要は片道乗車券だけで行って戻ってくるのが賢い利用法と言えるでしょう。

休みの確保もこれからなので、どうなるか分からないですが、今年は絶対使うつもりです。結果は、書ければ書くかも。