アドラーはじめました

アドラー心理学ってご存じでしょうか。かの有名な「精神分析入門」でおなじみのフロイト、その弟子ユングと並んでヨーロッパでは3大巨頭の一人として知られるアルフレッド・アドラーという人が提唱した心理学(?)です。最近そのアドラー心理学について書かれた本がブームになり、なんだか人気になっているみたいです。アドラー心理学については、いろんな方が説明されているのでここでは詳しく書きませんが、いわゆる心理学(精神分析)というよりは哲学に近い思想ですね。アドラー本人も、これはソクラテスの哲学の延長にあると言っているぐらいなので。

遅ればせながら、そんなアドラー心理学に興味を持ち始めました。最初は動画サイトに解説動画が出ていたので、何となく眺めていたのですが、段々興味を持つようになり、ちょっと本気で勉強しようかと本を買いました。アドラー心理学の解説ではもっとも有名な「嫌われる勇気」という本です。

ところで自分の知り合いにちょっとややこしい人がいます。名前はNさんとしておきます。何かと自分の趣味をバカにしてきたり、ちょっと面倒なんですけど、今までの付き合いもあるし適度に距離を取るようにしてたんですが(アドラー的には仕事のタスク)。そのNさんに自分がアドラー心理学に興味を持ったという話をしたところ、例によってマウントを取ろうとし始めました。最初は、「なんだ、君は今頃そんなこと言ってるのか。遅れてるね。」なんておっしゃるので、さぞやお詳しいのかと思ったら、そうでもない。それを指摘すると、焦ったのか急にアドラーの引用を始めましたが、所詮はどこかからのコピペ。多少なりとも理解していれば、そんな中途半端な発言はしないはずなのですが。

そして、アドラーの教えの中には、自分と他者の課題を混合するなというのがあります。要するに、他人が自分のことを何か批判しても、それは客観的な基準による指摘ではなく、相手が自分を思い通りにしよう、服従させようという意図があるから、気にするな。簡単に言えば相手の挑発に乗るなということです(まだ勉強中なので、違ったらすみません)。Nさんがマウントを取ろうとするのですが、自分がその教えに従い軽くかわしていたら、マウントが取れないことで機能不全を起こしたのでしょうか。他の要因もあるかもしれませんが、突然SNSをブロックしてきたのです。

突然のことに驚きましたけど、まあ去る者は追わない主義なので、とりあえず様子見することにしました。その人は断捨離と言う言葉が大好きで、よく使ってました。君も断捨離してるかい?なんて聞かれたので、自分は人間関係を断捨離するんだと言ったら、君は面白い人だと言われたことがあります。まさか、それが現実になろうとはΣ(゚д゚;)

アドラー心理学については賛否両論ありますけど、対人関係のストレスを軽減する方法(ライフハック)として有効だと思われましたので、しばらくは勉強を進めようと思います。Nさんのこともちょっと気がかりですが。あのご気性だと友達少なそうだし。もしかしたら、アドラー心理学の劇薬(「嫌われる勇気」でもその言葉は出てきます)に当たってしまったのかも。そう考えると、Nさんがブロックしてきたのも自分が原因かもしれない。ただ、以前からおかしな兆候はあったので、アドラーは単なるトリガー(きっかけ)だったのではないでしょうか。遅かれ早かれこうなる宿命だったのでしょう。

心理学という名前が付いていますが(これも批評の対象ですが)、どちらかと言えば哲学、思索の類いです。また、トラウマ(心的外傷)など科学的に証明されていることを否定しているなどクセがありますので、比較的精神状態が健全な時に読むことをお勧めします。また、アドラー原理主義(いわゆる馬鹿アドラー)にはならないようにお願いします。アドラーは競争すること(競争を対人関係の軸にすること)を否定しています。それなのに、マウントを取ろうとするって、理解度の低さを公言しているようなものです。ちゃんと理解すれば、きっと人生の助けになるはず。そう信じて勉強を進めたいと思います。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]

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