緊急事態宣言と解除と第二波?

効果があるとは思えない緊急事態宣言が出され、終息したとも思えないのに宣言が解除されました。相変わらず、政府のやることは意味が分かりません。あの専門家会議とやらは、感染のピークは緊急事態宣言の前だったと言い出すし、もしそうであれば結局緊急事態とやらは始まりも終わりも時機を逸したことになります。そして、無用な自粛要請によって経済が停滞し、企業の倒産や失業者の増加が起きています。コロナ禍なんて言葉もできましたけど、コロナウイルスによって経済が停滞したのではなく、必要以上に警戒して自粛(と言う名の圧力)によって経済は息の根を止められたという表現が適切でしょう。

国民の混乱をよそに今度は福岡県で第二波が現れた!いや、あれは第二波ではないとか不毛な議論も始まってるようです。ウイルスのDNAなり何なりを調べて、これは1月に中国からきた種ではない、別の変種だとか、もっと理論的なお話をしていただかないと信用することはできません。

特にひどかったのは、某都知事さんの放ったパワーワード「ステイホーム」ではないでしょうか。それによって、あちこちの自治体やら安倍さんやらが猿まねを始め、インドア需要でメリットを受けるテレビ局や動画配信サイト、さらにはデリバリー屋さんなどが、対コロナという大義名分を得て、おうちにいよう、命を大事になどと、もっともらしいことを言って経済を崩壊させた罪は決して小さくはありません。

自分は、パンデミック初期から訴えているように、これはいつものインフルエンザ(季節性やいわゆる新型と呼ばれるもの)とさほど変わらないという認識をずっと持っています(専門家ではないのであくまで個人的な見解ですが)。接触すると感染する、人によっては基礎疾患などによって重症化することがある、これっていつものインフルエンザと同じですよ。なぜ、こんなにも新型コロナウイルスの被害が広まっているのか?いいえ、インフルエンザよりも感染者数、死亡者数は少ないです。少なくとも日本においては。ただ、罪深きマスコミが、今日は○○県で何人感染者が出ました、何人死にましたと不要不急の情報を垂れ流すものですから、まるで日本で一番被害が大きいのはコロナウイルスではないかという誤った認識を国民に植え付けているのです。これは大きな問題です。ほぼ洗脳と言ってもいいくらいです。

コロナ対策、そしてアフターコロナとか言って、新しい生活様式なんてものが出てきましたけど、正直言って頭でっかちの専門家集団(学者連中)が言い出しそうなことですね。専門家会議のメンバーだって専門家ではない(本当の専門家は現場で忙しいので、のんきにテーブルを囲める人間はその他大勢です)ので、多くを求めるのは厳しいかもしれませんけど、まるで世の中に新型コロナウイルスの影響しか存在しないような物言いには苦笑するばかりです。今まで何度もインフルエンザが日本で流行したんですが(そして、その時に予防接種以外にも感染防止策はいろいろ講じてきましたが)、その事をすっかり忘れてしまったかのようです。

日本には梅雨がある、台風も来る、夏は猛暑になる、冬は雪が降る。それに対する考慮というものが見られません。専門家会議は頭でっかちな連中だらけなので、それでいいんですが、実際にそれを導入するには多面的に適切な判断をする人がいて、その人が総合的に判断して、Goサインを出す。それが正しい運用だと思いますが、悲しいかな今の日本にそれができる人がいない。総理は専門家会議に丸投げしているし、それっぽいことを誰かが言えば、それがそのまま通る。舵を失った船が大海原を行く当てもなく彷徨っているようなものです。

最近のニュースを見ていると、人身事故なんか増えてますね。企業の倒産や失業者が増えると人身事故って増えますよね。新型コロナによる死者より(といっても重症者と年寄りぐらいですが)、コロナの影響という言い訳で止められた経済によって命を奪われる人が増えるであろう、そんな好ましくない予測が早くも現実になってしまいました。年寄りはあと数年の命です。コロナがあろうがなかろうが数十年も生きられません。ですが、そんな先のない人の命を守るために、将来ある人々の命を奪うことが許されていいのでしょうか?ACや企業のCMで命を守ろうという言葉が出るたびに不快感というよりむしろ怒りの感情が起こります。もし感情論に走るべきでないというなら、生産人口の減少は国力の低下を招き、それはやがて国の死へとつながります。守らなくていい命を大事にするあまり、大切な命を失ってしまう。それをマスコミや政府や企業(ACのCMだってそうです)が奨励している。それがこの国が今やっていることなのです。

日本にとって大事なことは何か、国を思う、国を守るとはどういうことなのか、冷静に考えて欲しい問題です。