山形・秋田・青森・岩手・宮城の旅(JR東日本株主優待券の旅)後編

5.旅行3日目(仙台~ゴール)

今日の予定から言って少し余裕があるので、いつもより遅く起きる。と言っても朝食バイキングなのであまり遅いと混雑する。7時過ぎには1階のレストランへ。またしても手をアルコール消毒してビニール手袋をはめておかずを取る。うーん、ビニール手袋付けたままだと食べにくいな(外していいんじゃないの?)。

3日目の朝ご飯

ホテルを出て駅に向かう。ここは仙台駅じゃなかったな。時間に余裕があるので、地下鉄に乗ることにした。仙台市営地下鉄は、まず南北線が1987年7月富沢~八乙女間が開業しその後泉中央まで延伸された。その後時を経て2015年12月に東西線が開業した。開業の1週間後に乗りに行ったのは楽しい思い出。南北線に乗っていたら時間がなくなったので、八木山は諦めて仙台駅に戻り、JR駅に入場する。そうだ、職場に萩の月を買うと約束していたな。仙台駅構内の土産物屋さんで購入する。やっぱりお高いな。

仙台市1000系

頑張れベガルタ仙台

仙台市地下鉄路線図

ここからはルートの都合上、常磐線に向かう。次の列車は普通原ノ町行き。新幹線を除くと新庄からずっと701系祭りが続いているな。引き分けをはさんで10連敗のような気分だ。常磐線については特急で一度通っているので、その時取れなかった駅を取ればいい。はずだったが、やはり通信エラーで一部取り漏れる。トレすごタウンはあまり真剣にならない方がいいな。トレすごは取り漏れた逢隈、双葉を無事ゲット。駅メモについては問題なく取れている。ここまで来ると回数稼ぎ(20回アクセスで『はじめまして』称号が取れる)が目的だが、そこまで回数を稼げるのか疑問ではある。

701系原ノ町行き

原ノ町に到着。4分乗り換えでいわき行きに接続している。余裕があるとはいえ、陸橋を越えるのは面倒だ。ふと、乗ってきた原ノ町止まりの列車を見ると、後ろにE721系が付いている?騙された!(誰に?)さて、次の電車は?おお、ついにここでE531系が登場した。側面に監視カメラが付いた付属の5連だが、これでようやく新庄から続いた701系地獄から解放された。クロスシートを探し陣取る。この区間を普通列車で通ることってあまりなかったなと、のんびり車窓を眺める。まだ完全とは言えないが震災からの復興は進んでいるように見える。 続きを読む 山形・秋田・青森・岩手・宮城の旅(JR東日本株主優待券の旅)後編

山形・秋田・青森・岩手・宮城の旅(JR東日本株主優待券の旅)中編

3.旅行1日目(スタート~大館)

いつもなら、非自動化券のため有人窓口から入場して、Suicaの処理とか何とかわずらわしい人々をかわす目に遭うのだが、今回は自動化券である。つまり、自動改札を通過できる!と言って、調子に乗って連絡改札から入場したのだが。

東京駅の新幹線改札で、乗車券と特急券を重ねて改札機に入れる。が、弾かれる。「入場記録がありません」だと!?連絡改札では、マニュアルに従い紙券を投入してSuicaをタッチしたのだが。近くにいた係員に聞くと、入場時のICカードをタッチしてくださいとキレ気味に対応される。キレたいのはこっちだよ!で、Suicaをタッチすると無事通過できた。ようやく入場できたが、思ったよりスムーズじゃなかったな。ホームに上がり、列車の到着を待つ。E2系1000番台か。もうあのシシャモ(400系のことである©SUPER BELL”Z)じゃないんだね。当然のように(?)仙台行きのやまびこと併結している。お乗り間違えのないように、と案内しているが指定席なので大丈夫だろう。

E2系1000番台

E2系1000番台側面

ところで、少し疑問が。特急券を見ていると料金が特(在来線):940 幹特(新幹線):2800となっている。当初の計算では、東京~新庄間の最繁忙期料金を料金表から6250円と読み取ったので、その4割引で3750円と考えていたが、実際は10円安い。10円ぐらい気にしなくていいかもしれないが、やはり気になるので調べてみた。旅客営業規則の条文を引用すると訳が分からなくなるので、手持ちのJTB時刻表を参照しているが、東京~新庄間を利用する場合は、東京~福島間の新幹線料金4670円(最繁忙期)に福島~新庄間の在来線特急料金2510円(最繁忙期)から530円引いた額を加算することになる。そう考えると、料金は4670+2510-530=6650円となるはずだが、上の料金と合わない。どうやら在来線部分(山形新幹線のことです)は、通常期特急料金2110円が適用されるように見える。そうすると、4670+2110-530=6250円となり上記と一致する。つまり、東京~福島間:4670→2800円、福島~新庄間:2110-530=1580→940円となり、券面の料金表示と同じになる。これでようやく安心して寝られる。

さて、東京駅を定刻通りに出発した。しばらくは見慣れた光景が続く。いつものように、上野駅付近で博物館動物園駅(廃止)をチェックインして、地上に出てあの通勤新線と並走する。早くも徐行区間に差し掛かる。地震の影響がこんな所にも?いや、ここはさいたま自由市民の圧力で減速してる区間だったな。それでも昔よりは多少スピードアップしている。 続きを読む 山形・秋田・青森・岩手・宮城の旅(JR東日本株主優待券の旅)中編

山形・秋田・青森・岩手・宮城の旅(JR東日本株主優待券の旅)前編

0.はじめに

今回も例によって去年もらった株主優待券を使わないまま年が明けて、使用期限の5月が迫ってきた。と言うことは今年も大型連休に使わざるを得ない。前は有効期限の延長というのがあったけど、さすがにこれだけコロナが終息に向かっているのに特別扱いもないだろう。

さて、今回はどこに行こうか。だいたい東日本管内で3日程度と決めているので、回る範囲は自ずと決まってくるものだが。敢えて行きたいところを挙げるなら、まず五能線、そしてなかなか通る機会のない奥羽本線の新庄~秋田間だろうか。しかし、五能線はやはり遠すぎる。こまちで秋田に直行しないと日程的に厳しい。よって、五能線ツアー(リゾートしらかみ)はボツとなった。そして、位置ゲーの観点から言ってまだ青森県に到達していないことに気付いた。

上記を勘案して出てきたコースは、東京から新幹線で新庄へ、そこから奥羽本線を青森まで北上、新青森からは新幹線で盛岡まで南下し、その後は東北本線で仙台まで下る。そのまま進むと福島で経路がバッティングするので、常磐線に逃げる。常磐線内は時間に余裕があるので鈍行を利用する。

さらに付け加えると、なぜだか過去の旅で仙石線を通ることが多く、その影響で東北本線の小牛田~仙台間が手薄になっていることに気が付いた。そのため、今回は石巻に立ち寄るのを止めて、まっすぐ南下することにした。実は今回は、過去数回実施した通過連絡運輸が含まれない。やろうとすれば青森~盛岡間を青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道でつなぐこともできたのだが、それをやると日程が長くなりすぎる。また連絡社線での途中下車ができるかどうか確信が持てなかったので今回は見送ることにしたのであった。だが、よく調べてみると可能なようである。
第76条 旅客は、旅行開始後、その所持する乗車券によって、その券面に表示された発着区間の着駅(中略)以外の駅に下車して出場した後、再び列車等に乗り継いで旅行すること(以下、「途中下車」という。)ができる。ただし、次の各号に定める駅(連絡接続駅を除く。)においては途中下車をすることができない。
(1) 全区間のキロ程が片道100キロメートルまでの区間に対する普通乗車券を使用する場合は、その区間内の駅。ただし、列車等の接続等で、接続関係等の都合により、旅客が下車を希望する場合を除く。
(2) 第46条及び第47条の規定によって発売した乗車券を使用する場合は、当該乗車券の券面に表示された発駅又は着駅と同一の特定都区市内又は東京山手線内の旅客接続駅。(註:つまり東京都区内、特定市内、東京山手線内発着の話である)
(3) 前条第1項第1号イの(ロ)に規定する区間に発着する普通乗車券所持の旅客は、その区間内の駅。(註:大都市近郊区間とそれに接続する会社線の話)
(4) 自動車線区間の駅。ただし。運輸機関が指定した駅を除く。
(以下略)
(東海旅客鉄道株式会社旅客連絡運輸規則より抜粋)

でも、今回は結局通過連絡運輸を止めることにした。青森~盛岡間を普通列車でつなぐと時間がかかるので。決して窓口トラブルを避けるためではない。

1.プランニング

では、今回のルートだが、東京から山形新幹線で一気に新庄へ。そこから秋田に向かって奥羽本線を北上する。大曲からは秋田新幹線が合流するが、そこまでは普通列車しかない。秋田新幹線開業前までは山形~秋田間に特急こまくさが走っていたが、やはり東京~山形~秋田の輸送パターンを想定していたんだな。こまち運転開始で縮小され、山形新幹線の新庄延伸でトドメを刺され、この区間は普通列車だけになってしまった。秋田からは新青森まで普通列車を乗り継ぐ。新青森からは東北新幹線で並行在来線の終点盛岡まで移動、その後は仙台まで東北本線を南下する。仙台からは常磐線を経由して東京へと戻るが、直通の特急ひたちは乗車済みなので、敢えて鈍行を乗り継ぐことにした。時間が許せば各駅に停まる方が位置ゲーにとっては有利になる。通過列車から駅メモ、アワメモ、トレすご(トレすごタウン)を取るのは至難の業である。結局今回のルートは以下のようになった。

東京(都区内)~(東北新幹線・山形新幹線)~新庄~(奥羽本線)~秋田~(奥羽本線)~新青森~(東北新幹線)~盛岡~(東北本線)~仙台~(常磐線)~いわき~(常磐線)~日暮里(都区内) 続きを読む 山形・秋田・青森・岩手・宮城の旅(JR東日本株主優待券の旅)前編

バス特の思い出(続)

かつて関東のバス事業者(東京、神奈川、千葉、埼玉)には、バス特(バス利用特典サービス)というものがありました。これは、ICカード乗車券(PASMO、Suica)の利用を促進するため、既存の共通バスカードを廃止し、無期限だった利用額割引を1ヶ月というスパンで区切るという改悪でした。

そのバスカードから見て改悪であるバス特さえも、2021年4月を持って廃止されてしまいました。それ以降は、ICカード乗車券を使ってもプレミアが付くことはなくなりました。ただ、現金利用に比べて1円単位でいくらか安くなるというわずかなメリットは残されました。

ですが、それも多区間料金方式では威力を発揮するものの、東京、横浜といった1円単位の端数が0のエリアでは何の意味もないことが判明しました。東京都区内(都バスエリア)と川崎市内エリアは210円、東京都区内(都バス以外)と横浜市内エリアは220円ですね。210円区間なら小児運賃は105円となり、わずかにメリットが残されますが、220円区間では小児運賃も110円。もはやICカード利用によるお得感はどこかへ消え失せてしまいました。

さらに、最近のバスを見ていると前面に奇妙な横断幕を付けていますね。「のりかえよう、モバイルへ」あのー、寝言は寝てから言ってくれませんかね?ただでさえ、ICカードのメリットがなくなったのに、今度はモバイルSuica、PASMOにしろと。そうですよね、そうすればカードを発行する手間も省けますもんね。ICカードを発行する際にはデポジットという保証金を500円ほど分捕り、カードを返却すると返ってくるらしいのですが、それすら惜しんでBYODをゴリ押しするのか。このバス事業者どもの愚行に自分はかなり怒りを覚えました。そして、決意しました。そうだ、もう現金払いにしよう!

折しも、各金融機関(ゆうちょ銀行までも)が小銭の取扱いに余計な手数料を徴収するようになりました。それもあって、キャッシュレス、ICカード利用促進を進めたいのでしょうが、利用者にメリットが全くないキャッシュレス、引いてはBYOD的なモバイルIC乗車券の押し付け。確かにバス事業者も利用者の減少でお財布は苦しいのでしょうが、それを公言せずあくまでIC乗車券、モバイルIC乗車券をゴリ押しするという不誠実な対応には納得行かないのは誰もが認めるところでしょう。ですので、今後は(既に実行していますが)IC乗車券と現金の差分がない区間では小銭を支払うことにしました。それが彼らの望む世界なのではないでしょうか。もし、本当にIC乗車券、モバイル乗車券を普及させたいのなら、バス特のような制度を維持するべきでしょう。

幸い小銭は、ジュースの自販機などで簡単に補給できるので、わざわざ銀行で高い手数料を払って両替する必要もありません。そういう地道な運動により、バス特を復活させたい。そんな切なる想いを大事にして、今日も運賃箱に小銭を投入するのでした。

家族というものについて

家族といえば何を指すものでしょう。普通は親とか兄弟とかそういう人を指すのだと思いますけど。ただ、それは学生までの思考ではないかと思います。

大人になり、社会人になり、さらに歳を取ると自分の周りにいる家族というものは、親兄弟ではなく配偶者や子供たちを指すのではないかと思います。

マッキーの歌にも、「誰かを愛したその時から家族の意味さえ変わってしまう」というのがありましたけど、それこそが家族というものが親兄弟から次第に配偶者(妻)や子供にシフトしていくことを表しているのではないでしょうか。

自分も僭越ながらいつかは自分の家族を持ち、家族を養うものだと思っていました。子供の頃は、人はみな大人になれば自動的に結婚して、勝手に子供が発生して家族というものを手に入れて、それを守り育てるものだと根拠もなく信じていました。

そして、自分が結構な年齢になり、それなりに努力もしてきたのに、パートナーに巡り逢うこともできず、ただ日々の苦行につぶされて無駄に歳を取っているという現実に気付かされたのでした。

外に出て、ふと周りを見ると、街角や電車の中などで家族連れを見ることがあります。10年以上前であれば、自分もそのうちパートナーに出会って、こんな風に家族を持つのだろうと漠然と考えていました。ですが、すべての努力が無駄に終わり、婚活サイトなどにかなりのお金を浪費したにもかかわらず何の成果も挙げられないまま、生涯未婚にカウントされる歳が近付いてきた時、現実から目を反らすこともできなくなりました。

こんな言い方をするのも変ですが、自分もそんなに悪いDNAを持っているわけではない、一応名の通った大学を出て、何とか世間の平均年収を超えるぐらいはもらえている、少なくとも中央値よりはずっといい給料を稼いでいる。でも、家族を持つことができなかった。昔は自分の子供に色々教えて立派な人間に育つように、親のように間違った教育だけはすまいと心に決めていました。

ですが、ここまで年齢を重ねてしまって、まだ男性の方が年収に拠るところが多いので、挽回できなくはないと言われていますけど、楽しそうな家族連れ(時に大音量で泣き叫ぶ小さな子)を見ていると、もう日本の将来は彼らに託せばいい、自分はこのまま静かに現世からフェードアウトするのがみんなの為なのではないかと考えるようになってきました。

♫生きてる理由なんてない、だけど死にたくもない、そうして今日をやり過ごしてる・・・。そんな歌もありましたけど、生きてる理由はもうないでしょうね。死にたくないか?と聞かれれば、死ぬことに恐れはない。このまま生き恥を晒すよりはマシだろうと答えるでしょうね。

かと言っていきなり理由やきっかけもなくフェードアウトすると変なので、それなりに節目の所で消えるのが良いのではないかと思います。それまでに状況が好転して、先の人生が見えるなら、それに越したことはありませんけど、果たしてどうなのか?まだ半年ぐらいは考える時間があるようなので、ゆっくり考えたいと思います。その後は今は考えないようにしようかなと。

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東京都 東京いのちの電話 03-3264-4343

だそうです。ご参考までに。