JR東日本の株主優待券について問い合わせてみた

JR東日本の株主優待券が手元にあるわけですが(金券ショップではなく株主に対して進呈されるもの)、利用規程についてちょっと疑問が湧いてきました。優待券の券面には割引の対象として、運賃は当社営業路線内の普通片道乗車券と書いてあります。また、料金は当社営業路線内の片道の特急券、急行券、グリーン券、及び座席指定券とし、一列車に限ります、と書かれています。つまり、特急列車ならば特急券または自由席特急券、グリーン券、急行列車なら急行券、指定席券またはグリーン券、普通列車であれば指定席券またはグリーン券が対象となるという意味です。ただし、料金についてはグランクラス、個室、寝台列車(寝台車及び座席車)は対象外です。

説明は分かりやすくて特に問題ないように思われますが、そこでふと疑問に思うことが出てきたのです。鉄道の旅客営業規則においては、通過連絡運輸という制度があります。これはA社路線からB社路線を経由して、再びA社路線に入る場合、それぞれを初乗り運賃で処理するのではなく、A社の前後区間の距離(営業キロ)を合算した金額に、B社分の金額を加算したものを運賃として適用するというものです。

ご存じのように、JR線の列車が途中第3セクターの路線を経由することが多々あります。予土線の窪川~若井間(土佐くろしお鉄道)、飯山線の長野~豊野間(しなの鉄道)、名古屋~紀勢方面の四日市~津間(伊勢鉄道)などがそれに当たります。東日本管内にも途中に3セクの路線が挟まる場合がいくつかあります。これってどうなるの?他のきっぷでは記載があるけど、株主優待券の券面を見ても、JRのサイトを見てもそれに関する記載がありません。

でも通過連絡運輸は基本的なことだから、もしかしたら株主優待券でも適用されるかも。そう考えてお問い合わせセンターにお問い合わせしてみました。

☎プルルル、プルルル、はい、もしもし、菊水館でございます。あ、間違えた。
自分「株主優待券の扱いについてお尋ねしますが、」
コールセンター「はい、どうぞ」
自「片道切符が割引の対象になりますが、途中に第3セクターの路線が挟まった場合どうなりますか?」
コ「具体的な例をお願いします」(めんどくさー)
自「例えば、花輪線に乗って大館から盛岡に行く場合、好摩から盛岡まではIGRいわて銀河鉄道になりますよね?」
コ「そうですね」
自「その場合、盛岡方面までの切符は割引対象になりますか?」
コ「少々お待ちください」(保留音が流れる)
コ「お待たせ致しました。その場合、大館から盛岡までの切符は通しで発券できます」
自「(いや、通過連絡運輸のことを聞きたいんだけど)えーと、その場合、盛岡から新幹線で東京へ向かう場合、大館から好摩と盛岡から東京までの運賃は割引対象になりますか?」(通過連絡運輸って言葉を使いたかったけど、きっとおねえさんには分からんだろうな)
コ「少々お待ちください」(さらに保留音)
コ「お待たせ致しました。はい、その場合は大館から好摩までと盛岡から東京までの運賃は合算して割引対象になります」

というわけで、株主優待券でも通過連絡運輸は有効であるという結論になりました。ただし、普通切符でも通過連絡運輸の扱いがされている区間に限るとは思いますが。これで、もしみどりの窓口でもめたらまたコールセンターに抗議電話してやるぞ。でも、株主優待券にそういう記載がないのは、善良なる株主がそんなへんてこりんな要求をしないからだろうか。

とにかく、これでプランニングの幅が広がったのは確かです。ちなみに、通過連絡運輸の区間を調べてみると、結構対象区間が多いことに気付きました。例えば、盛岡~青森間のIGRいわて銀河鉄道+青い森鉄道など(北斗星もそうだったな)。三陸鉄道も通過運輸連絡の扱いがあるな。でも、1枚のきっぷに複数詰め込んだら、いろいろトラブルの元になりそうなので、IGRだけ入れてみようかと思います。さあ、旅行の計画を立てよう!

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