僕が会社を辞めたわけ(3)

ようやく、IT業界というものに慣れてきて(一番立場の弱いネットワーク方面ですけど)、前の会社を業界特有の様々なストレスとあの頭のヘンな課長のせいでズタボロになって退職したあたりから、このお話は始まります。

会社を辞めてどうしようか、少し休んでから考えようと思っていたある日のこと、昔の職場(YRP方面)の人から電話がかかってきました。「今何してるの?」と聞かれ、正直に色々あって前の会社を辞めたことを話しました。すると、「暇なんだ?じゃあ、うちに来いよ」と言っていただきました。正直どうしようか迷ったのですが、先方が自分の仕事を評価してくれている、また仕事をして欲しいと言ってくれていることが嬉しくて、復帰することにしました。

今回はその人の所属会社に入る形で、元の職場に入ることとなりました。通常であれば、以前経験したように面倒な面接などがあるのですが、経験者ということで上位会社との形式的な面接を経て、晴れて慣れ親しんだ現場に帰ってくることができました。仕事は、以前していたものとは別のラインでしたが、知っている人も多くあまり抵抗なく入れました。

ただ、ちょっと引っかかったのが、「キミ本当に帰ってきてよかったのかい?」と上位会社の部長(現場にいないくらいエラい人)に言われたことです。なんでそんなことを言うんだろうか?前の会社では、自分の意思を無視して勝手に引き抜かれたんですけどね。と言うと、部長が(?_?)みたいな感じになったので、よくよく話を聞いてみると。。。例の課長(あの言葉は控えましょうか)が、僕くんが辞めたがっているから終了にしたいと言ってきたんだよ。だから帰ってくると聞いて、いやいや戻ってくるんじゃないかって心配していたんだよ。という内容のことを言われて愕然としました。あいつ、やっぱりゴミだったな。あ、言っちゃった(^_^;)

業務内容は今まで通り、ただなかなか検証環境がうまくできず(作業者の未熟なせいだと思われます)、終電近くまで作業したり徹夜することもありました。ですが、ここの会社は(深夜休日とかは関係なく)時間制でのみ給料を計算するシステムでしたので、働いた分は給料がもらえました。その点はよかったんでしょうか。

人間関係は概ね良好でしたが、ただ一部の若い連中が「オレの方が先輩だ(入社年だけの話ですよ)」と理解不能な先輩風を吹かせて、不愉快な言動を取ったことは忘れないと思います。そんなに技術もあるわけでもないのに、何を根拠に偉そうにしていたのか。そんな彼らも会社の給料が安いことを理由に去って行きました。

そんな自分に転機が訪れたのは、4年後のこと。折しもリーマンショックが世間を騒がせてから数年がたった時でした。今さらリーマンのせいにするなんて、なんて稚拙な経営なんだろうと思っていましたが、人事制度の見直しと称して、いろいろ給与面の改悪が発表されました。中でも一番は見なし残業(出た!)を25時間とし能力給に含めるというもの。じゃあ、その分能力給は増額するのか?しませんでした(*_*)それって実質の賃下げじゃないか!それに怒って大事な中間層が次々に辞めていきました。

自分もそれに不満でしたし、その時転職を検討し始めました。それに加えて、1年間で現場を5回ぐらいは変えられたこと、しかも進行中の案件から外されて別の案件に回されたこと、最後に所属したチームには同じ所属会社のメンバーがいましたが、彼から想定外の嫌がらせ(パワハラ)を受けたことが決定打になりました。それによって一層を検討するようになったわけですが、その年末に納会がありました。そこで自分を散々振り回した元請けの課長と会う機会があったのです。ここで、あっちこっち振り回して悪かったね、これに懲りずにこれからも頼むよ、ぐらいのお言葉はいただけるものと思っていました。むしろ、自分の出世のために他人を振り回しておいて、その程度のあいさつもできない人間なら即座に袂を分かつべきだとも思っていました。ところが、かけていただいた言葉は自分の想像の遥か斜め上を行くものでした。「こいつ、すぐ言い訳するんだよ」。何を言っているのか、即座に理解できませんでしたが、たぶんこの人の無茶ぶりを回避するために言った言葉をそういう風に解釈してるんだろうな、そう理解するように努めました。なお、謝罪はおろか労いの言葉も皆無でした。この瞬間、自分の腹は決まりました。

年が明けて、担当営業を呼びつけました。「会社を辞めることにしました」と伝えると、営業の反応は意外とあっさりしたものでした。ある程度は覚悟ができていたのかもしれません。ちょっと現場の方は想定外だったようで、少し慌てた様子でしたが。それよりもあのパワハラ野郎が最終日までしつこく絡んできたのには閉口しました。自分の楽しみを奪われるのがそんなにイヤだったのか。遊んでいたオモチャを取り上げられる子供のような抵抗ぶりには呆れるほかありませんでした。

さて、これからどうするか。会社を辞めるのは簡単だけど、次の仕事がないと生活が厳しくなります。これまた、幸いと言いますか、職場で半年ばかり一緒に仕事をしていた人が別の会社に入っており、その人から今ネットワークのエンジニアが足りないから来てくれないかというお話をかなり前からもらっていました。そんなわけで、彼の会社にお世話になることになったのですが。。。

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