職場の思い出(その2)

あの職場の問題点は色々あることを挙げてきましたが、その一つとしてあったのが資格取得の推奨。いや、強要だな。俺たちは技術者集団だから、資格を持っていないといけない、だから取得計画を明らかにして取得せよと。それはあくまでチームリーダーの個人的な趣味です。

資格なんて取ればいいじゃん。そう思われるかもしれません。ですが、対象になるのは国家資格ではないです。国家資格なら受験料は数千円程度、しかも1度取得すればそれが消えることはほぼありません。ですが、チームリーダーが強要するのはベンダー試験の方なのです。ベンダー試験というのはベンダー(MS、Cisco、Oracleとか)が個別に作った技術認定資格のことです。某社の場合、これは受験料が4万円前後もするのです。つまり失敗するとダメージがでかい。あまり受けたくない試験です。業界未経験であれば、その資格をひっさげて己のスキルを認めさせ、就職、転職で有利になることができます。ですが、自分のように業界で一定の経験を積み業務をこなすスキルがある程度認められた者にとっては、あまり必要のないものです。

しかもそれを自社の社員に言うのなら、まだ分かります。ですが、自分たちのようなSES(準委託契約って言うらしいです。細かいことは知りません)の人間に対しても、資格取得を強要(あえてこの言葉を使わせてください)するのはいかがなものか、そして当然ながら受験料の補助なんてありませんよ。お金がかかるのが問題なら相談に乗りますなんて抜かしましたが、何をしてくれるのか。どうせ、取得期限を多少融通してやるぐらいのことしかしないでしょう。こちらは高い受験料と、費用対効果(ぶっちゃけて言えば給料が上がるのかよということ)の面から渋っているんですけどね。とにかく頭おかCというのが我々(過去の職場で築いた人脈も含めて)の共通認識です。

ですが、一旦乗りかかったところでやめるのも癪なので、この試験については意地でも取得してやろうと思っています。あなた(あのグループリーダーのこと)が逃した魚は大きかったんだ、と後悔させるためです。いわば自分のプライドを懸けた戦いと言えるでしょう。ですが、あまりに負担が大きい。破産しないように気を付けないと、何をしてるんだか分からなくなってしまう。そこだけは注意したいと思います。勉強することは嫌いではないので、まあ楽しくやってます。お財布事情を考えなければ。

現場の問題はこれだけに留まりません。だから厄介なのですが。次はもう一つの懸念点についてお話ししたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.