相変わらずニュースで頻繁に取り上げられている仮想通貨(暗号通貨)の話題ですが。今度は盗まれたNEMが別のアルトコインに換金されたようですね。ハッカーが持っているNEMのアカウントをチェックして、監視しているから大丈夫みたいな風潮もありましたけど・・・。NEMの人(?)は犯人がどんな方法で追跡してくるか見ているようだ、なんて言ってましたがなんだか焦っているようにも見えました。アカウントをチェックしていれば換金はできなかったんじゃないんですかね。
一方の被害に遭った(世間的な表現では)CCの方ですが、ようやく金融庁の調査が入ったみたいです。相変わらず役所って仕事が遅いよななんて思うわけですが。そうしてCC社の方も出金に関して新しい発表が!ようやく金の目処が付いたのか?いえいえ、出金に伴う安全性について確認・検証中ですと。確認・検証を踏まえ出金再開の時期をお知らせしますだと。(゜Д゜)ポカーン
えーと、要するにお金は返ってきませんという解釈でよろしゅうございますかね?自分たちではどうしようもなく、頼りにしていたNEM財団さえもコインを取り戻せるか怪しくなってきましたからね。まあ、妥当なコメントじゃないですか。客は納得しないでしょうが。
これは仮想通貨の構造上の問題だと思うのですが、ブロックチェーンというのは単に取引を記録するだけのものです。別に不正な取引や盗難を防げるわけではないです。世の中では、特に仮想通貨屋さんはブロックチェーンがあるから安心安全な取引ができますといった口調で宣伝してますけど、これってほぼ詐欺ですよね。
仮想通貨の価値の正当性については前にも書いたので今回は省略しますけど、ブロックチェーンがあってもどこの誰がいつどこの誰に対して通貨を支払ったとかが明確に分かるものではないです。ただ、暗号化されたよく分からんデータが世界中のサーバに蓄積されるだけです。それを解析すれば何かしら分かるのかもしれませんが、仮想通貨が盗まれた、または不正な取引に利用された瞬間にアラームを発して止めてくれるシステムがあるわけではないです。よーするに無法地帯であることには変わりないわけです。1企業または1組織が管理するブロックチェーンであれば、加入者情報と照合して取引の正当性を検証することは可能でしょうが、現在出回っている仮想通貨に関してはそんな便利な仕組みはありません。例のマウントナントカだって経営破綻した後、まだ裁判が続いているではありませんか。
仮想通貨というアイデアそのものを否定するつもりはありません。ですが、現状の仮想通貨を巡る有様を見ていると、とてもじゃないが財産を預けられる様なものではないと思うのです。テレビでは相変わらず変なイメージ先行のCMが垂れ流されていますけど、見方によっては面白い情弱ホイホイだなぁと思ってしまいます。かなり値を下げたビットコインについても、今が買い場だ、このチャンスを逃すななんて言う人がいますけど、信じるのは自由ですのでそれは個人の判断にお任せしたいと思います。でも、週明けに電車を止めるのはくれぐれも勘弁してくれよ。