JR東株主優待券の旅2017

1.はじめに

休みの都合などもあり、本来は18きっぷシーズンを外して行こうと思っていたのだが、結局期間中に行くことになってしまった。まあ、平日の旅なので週末利用の18きっぷと重ならないという計算の元ではあったのだが。

2.プランニング

いつものように片道きっぷで出発地に帰ってくることを目標にしていたのだが。今回は、しばらく乗っていなかった磐越西線に乗りたくなり、それを中心にプランを組むことにした。これが最初の問題であった。磐越西線は郡山を通るが、それによって福島方面に進むと戻りの経路がなくなってしまう。平常時なら、常磐線を通って東京方面に戻れるのだが、例の出来事によって仙台(岩沼)~いわき間が封じられている。

そこで考えた結果、片道きっぷで東京に戻ることは諦め、仙台をゴールとした。仙台からはトクだ値(JR東日本のえきねっと限定で発売される割引きっぷ)を使えば、節約して戻ることができる。そんな変則プランを強いられることになったが、結局行程はこうなった。

東京~(上越新幹線)~長岡~(信越本線)~新津~(磐越西線)~郡山~(東北本線)~福島~(奥羽本線(山形線))~山形~(仙山線)~仙台

本当は上越線に乗りたかったのだが、後ろの行程を考慮した結果、長岡まで新幹線利用となってしまった。株主優待券(以下、株優とする)では特急券類は1個列車でしか利用できないので、検討の結果こうなったのであった。

【上から乗車券、上越新幹線の特急券、おまけのトクだ値きっぷ。「東-優2割」の文字は株主優待の証】

3.旅行1日目(東京⇒郡山)

上越新幹線で新潟方面を目指す。それにしても、何か遅いなあ。と思ったら各駅停車だった。ときという名前だけで安心していたのだが、この列車は終点新潟まで各駅に停まる。ただ、後ろのときは大宮から新潟までノンストップ。諦めるしかないなあ。

長岡で新幹線を降りる。ここから、ようやく在来線の旅となるが、信越本線か。
E129系
【新潟エリアの新鋭E129系 この辺りも随分近代化したものだ】

長岡から新津まで電車に揺られる。果てしなく続く田園の風景にほっとする。やっぱりお米は国産に限るなあ。

そして、新津に到着。次の磐越西線の会津若松行きは・・・、3時間後。ローカル線にはありがちな展開なので、今さらどうと言うことはないが、駅周辺を散策し時間をつぶす。それでも暇なので、待合室の壁際でスマホの充電をする。この駅もかなり近代化されており、エコステーションとしてリニューアルされたらしい。それよりも充電できるのは助かるわ。

さて、ようやく会津若松行きの列車がやって来た。車両は、なんと、キハ47系。こんなところにまだいたんだなあ。羽越線方面のキハ110系とは随分と趣が異なる。まあ、こんなものかな。
キハ47系新潟色
【入れ替え中のキハ47系。この車両が会津若松行きとなる】

例によって、大げさなエンジン音を響かせながらゆっくりと加速する気動車。昔懐かしい風景にしばし感動する。最近の110系以降のターボの加速も魅力的だが、こんなレトロな走りもなかなか楽しい。時間的にほとんど夕闇の中を走るかと思っていたが、案外と明るさは残っていた。

会津若松で、郡山行きの電車に乗換える。ここからはE721系での快適な旅となる。が、快速であるため位置ゲーをする身としては、厳しい戦いを強いられる。JR東日本はアプリ内でトレすごなるゲームを公開している。これはJR東日本管内の駅を位置情報で取得するものだが、駅周辺でないと獲得できないというデメリットを持つ。駅メモなら直近の駅を拾うのにな。暗闇の中で何とかチェックしようとするが、やはり取り漏らす。この辺、改善していただきたいところだが。

そんなことをしているうちに、終点郡山に到着。時間も時間なので、今日はここで宿泊することに。東口の異常に長い通路を抜けて、目指すビジホへと向かう。

4.旅行2日目(郡山⇒仙台)

ちょっと遅めに郡山の駅を出発。実は郡山駅周辺での用事があったのも理由であるが。福島行きの普通列車に乗り、東北本線を北上する。ちょっと懐かしい風景だが、かつてはこの線路を青森行きの特急や寝台列車が走っていたことを考えると、なんだか切ない気持ちになる。

福島に到着。山形へ向かうならここから山形新幹線に乗るのが普通だが、今回は特急券が割引にならない(株優の制限である)。というより、本数の少ない在来線に乗ることが目的なので、2時間程度の待ち時間を過ごす。

【福島駅5番ホーム もちろん719系の5000番台である】

本数が少ない割には結構人が多い。よく見ると外国人観光客の姿が目立つ。新幹線に乗ればいいのに、なんて思うのだが、一部ではやっている貧乏旅行なのかな?さて、ここでも当然位置ゲーに勤しむことになるのだが、ここでは駅メモとトレすごをやることに。このゲームは、地域ではなく駅そのものを取得するため、多少やっかいである。しかもトレすごについては、駅の周辺部に入らないと取得できないのだが。

庭坂を過ぎ、かつてのスイッチバック区間に入る。当然、山深い場所である。ということは、携帯電話の電波が届かない地域が多くなるのであった(つまり圏外になるということ)。駅周辺でも圏外から復帰せず、明らかに開けた場所でも圏外から戻らない、電波が拾えたように見えても、データ受信に失敗する、とさんざんな結果であった。米沢でも異常動作が見られるため、やむなくリセットすると正常動作に戻った。キャリアのせいなのか、それとも各駅で降りろということなのか。

途中駅のスパンが長いので、車掌が検札に回ってきた。この複雑と自分では思っているきっぷを見せると、一瞥してすぐに返してきた。このおねえさん案外やるな、それとも経由線区が少なかったのかな。次回はもっと複雑なきっぷにしてやろうと思った。

米沢では2分の待ち合わせで山形行きに乗換える。ようやく山間部を抜け、広がる田園地帯を見るとなぜか安心する。ここも車両は719系。置き換えでなくなると言われているが、そうなると次に来るのは701系5000番台なのかなあ。

山形に到着し、周辺を散策し、暑いので駅に戻る。ここからは仙台を目指すわけだが、次の仙山線快速仙台行きは発車の30分以上前に入線していた。早速、車内に陣取りゆっくり涼むことにした。
E721系1000番台
【山形駅7番線に停車中の快速仙台行き E721系1000番台はありがたい】

またゲームの話で恐縮だが、駅メモは比較的離れていても駅を取得できる。しかし、トレすごについては駅の周辺でないと取得できない。そして、致命的な問題として起動が遅い。そのため、快速など駅を通過する列車から取得するのは至難の業となる。快速は山形を出発し、新幹線の横を走り、羽前千歳で新幹線の線路を踏んづけて東へ進路を取る。そこまではよいのだが、ここから愛子までは快速運転のため、駅の取得が困難となる。停車駅(運転停車含む)は無事取れたが、案の定一部(面白山高原、奥新川)は取り漏れてしまった。後日普通列車で取りに来ないといけないのか。それと何か足りないなーと思ったら、西仙台ハイランドと八ツ森(いずれも臨時駅)は既に廃止になっていたのか。ちょっと安心した。

5.仙台到着、まとめ

途中区間までは人が少なく、まあローカル線らしい様子であったが、さすがに仙台が近づくにつれ人がどんどん増えてきた。やっぱり仙台て都会だな。

仙台に到着。山形出発時とは随分と赴きが違うな。さて、ゆっくりしたいところだが、帰りの時間の都合上、あまり余裕がない。とりあえず、名物の?鳥唐揚げそばをいただき、萩の月を買おうとするが値段にビビってやめる。酒買って帰ろう。

帰りの経路として、常磐線が使えないので東北本線を使わざるを得ないが、磐越西線に乗ると郡山でブロックされてしまうので(片道乗車券のルールを参照)、今回はやむなく仙台をゴールとした。ちなみに、株優で購入できるのは片道乗車券に限られるので、連続乗車券という裏技は封印されているのである。次回は、ちゃんと東京まで帰ってこられる経路を考えるとしよう。

仙台から乗るやまびこもなんと各駅停車。だから割引きっぷがあるんだな。うとうとしながら、3本のはやて(+こまち)に追い越されつつ帰路についたのであった。

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