人間ドックと再検査

今の会社は、ちゃんとしていると言いますか、年に1回健康診断(人間ドック)を受けられるようになっています。一定年齢を過ぎると人間ドックを受けることになりますが、半日程度なのでちょっと丁寧な健康診断といった感じです。でも、健康診断を会社負担で受けられるのは、ホワイト企業の条件とみていいのではないでしょうか。

昔入った会社では、入社前(契約社員採用と本採用前)に健康診断を受けろと言われ、診断項目もテキトーでそれでも1万円以上払わされたイヤな思い出があります。正直面倒なので、あまり受けたくないですが、会社負担であれば受けた方がいいのでしょうか。

そして、前回の人間ドックでは年齢的な要因もあるでしょうが、数項目ほど引っかかってしまいました。眼圧異常、糖代謝、肝機能、脂質の4項目です。特に会社への報告の義務はありませんと言われながら、最近再検査を受けなさい、一定額までは補助するよというメールが来ましたので、再検査というものに行くことにしました。仕事を休めるのもメリットかなと思いつつ。

眼圧については、眼科で検査してもらった結果、やはり高いです、しかし眼底検査で異常がなかったので視野角だけ測定して問題なければ経過観察ですね、とひとまずは問題ではない模様でした。視野角検査の結果次第ですが、特に自覚症状(目が痛いなど)はないのであまり気にしていませんでした。それでも、眼圧異常は緑内障の原因になると言われ、少し心配になりました。

糖代謝(要精密検査)、肝機能(要経過観察)、脂質(要経過観察)についてですが、直ちに入院とかそういう深刻なものではなかったようです。糖尿病内科、循環器内科の2カ所で検査を受けましたが、お医者さんからのコメントは共通して、①お酒を控えめに②食事を減らす③コーヒーはブラックにする④運動しましょう⑤毎日体重を量りましょう、という月並みなものでした。

お酒は数年前から控えていたんですが、ここのところテレワークが多くなり、そのストレスによってどうしても量は増えてしまいます。なかなか難しいです。食事は、糖質(酒、ご飯など)を取り過ぎない、1日1800キロカロリーを目安にする、コンビニ弁当などはカロリー表示を見ろとやや実用的なコメントがいただけました。血糖値(空腹時血糖)は高め、肝機能は要注意(γ-GTPなど)、脂肪肝も進んでるねという所見でした。ただし、すぐに治療が必要というものではないようです。

仕事中は眠気覚ましのためにどうしてもコーヒーは飲まないといけないのですが、砂糖入りはダメ(微糖タイプであっても)、ブラックにしなさいと言われたのですが、自分はブラックは飲めないので、カロリー低めのものか無糖タイプ(ミルクのみ)にした方がいいのでしょうか。

運動しろと言われても習慣的な運動をする機会がなく(草野球仲間などというものもいません)、テレワークにより家から出ない日もあるため歩くことすら激減してしまったのですが。それでも極力歩き回った方がいいらしいです。

結局、すぐに入院しろとか、体質改善のために薬を飲め、みたいな事態にはならず、ただの健康相談みたいな感じで終わってしまいました。ちょっと拍子抜けしましたけど、仕事をサボれたからいいか(コラ)。

しかし、それと同時に思ったのは、健康のためにはいろいろ我慢しなければならないということ、健康でいるということはおそらく長生きをするためなのではないかということです。つまり、逆に長く生きることを考えていないのであれば、健康管理などにいろいろ制限されて窮屈な生活を送らなくていいのでは?とも考えてしまいました。

ここで書くべきなのかちょっと悩みましたが、他に書くところがないので書きますけど、健康で長生きする、いつぞやの総理が言ったような人生100年なんてものにすがりたいなら、今すぐお医者さんの言いつけを守って健康的な生活にシフトするべきでしょう。しかし、あと数年でいなくなることがほぼ確定しているのに、10年先のことを考えるなんて無駄なのではないか、と思っています。

よく、健康を維持するためには家族の支えも必要だなんて言われますが、それは守るべき家族がいるからこそ、その家族を長く守っていくために自分が倒れるようなことがあってはならない、そのモチベーションと食生活などを注意してくれるパートナーなどがいるからこそ実現できるのではないでしょうか。守るべき家族もおらず、明日息絶えても構わないというスタンスでは、健康を維持しようという発想にはなかなか至らないのではないでしょうか。

こんな言い方をすると他力本願過ぎるという批判を免れないかもしれませんが、周りの人はどれだけ自分に生きていて欲しいのでしょうか。ただいるから利用する、いなくなったら存在を忘れる程度の関係性なら、無理に維持することもないと思います。本当に長く生存して欲しいなら、結婚を勧めるとか、もちろんパートナーを斡旋するとか、具体的なアクションがあって然るべきだと思います。それもなく、誰でも長生きを望んでいるなどと勝手な思想の押しつけはやめてもらいたいものです。

今回は、会社からの催促メールも来たことだし、その会社でも健康経営なんとかと言って、社員が将来を見据え健康的な生活によって未来に生きるというビジョンを持つことが大事だよみたいなセミナーがあったので、そういうものかなと再検査を受けることにしたのですが、やっぱり考え直すと自分に他の人のような未来はない、守るべき家族もなければ、生涯をかけて達成する目標もない(趣味は結構ありますけど、それは生きがいではなくただ苦痛を紛らす○薬みたいなもんです)。いろいろ我慢してまで存在しない将来とやらを目指す必要性はあるんだろうか?クリニックを出て帰る道すがらそんなことを考えて、やっぱりいらないなという結論に達するのにそれほど時間は要しませんでした。

人間ドック(健康診断)で異常値が出ても、費用の補助はありますが結果について会社への報告義務はありません。ということは自主性に任せるという意味なんでしょう。であれば無理に時間を割いて再検査に行くこともないな。あと数年で終了するプロジェクトの10年後の展望を語るなんて愚かなことだと思いませんか。磔の刑になったって明日に向かって生きていくのもよいかもしれませんけれど、自分にその覚悟はないみたいです。とりあえず布団の上で死なないこと、敢えて言うならそれが目標ですかね。

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