0.はじめに
またしても去年もらった株主優待券を使わないまま年が明けて、使用期限が迫ってきた。使用期限は5月31日ということでやっぱりラストチャンスのゴールデンウィークの旅ということになってしまった。有効期限延長の措置は2019年発行分だけらしいので、2020年の株優は今年5月まで有効となる。前回は東北エリアを回ったが、昨今の事情からちょっと岩手県は避けたいなあ。ということで、今回は旅行の範囲を少し南に変えてみた。
対象を位置ゲーの未訪問エリアに、そして山形辺りをピークに設定するため、東京から中央本線でいったん西へ、長野から北上して日本海へ(今回のポイント)、新潟から米坂線直通列車で米沢へ、後は磐越東線で太平洋側に抜けて常磐線を下るコースとした。
目的の1つである位置ゲーについては、従来からの駅メモ!(ステーションメモリーズ!)と駅奪取に加えて、新しくアワメモ(駅メモ! Our Rails)が加わった。今回はアワメモがメインになりそうか?ただし、状況的にサ終(サービス終了)の懸念が付きまとう。フェアでブルライ(ブルーライセンス:1ヶ月間アクセスが無限にできるアイテム)をゲットできない限り、優先度は低くなる。いつも並行してプレイしているが、市街地では起動の遅さが致命的である。が、地方ではさほど問題にならないだろう。むしろ、位置判定がシビアなトレすごが問題になる。さらに、トレすごタウンも始めてしまったので、そちらも対象か?ただ、トレすごタウンについては1日のチェックイン回数が30回に制限されている。これも優先度低めにしよう。
今回の株主優待券は、何だか小さいなと思ったら、今までのような縦長の紙ではなく横長のカードになっている。そして、指定券券売機で使えますだと!これで窓口での煩雑なやり取りから解放されるのか!?と思ったが、甘かった。えきねっとで試してみると経由を3カ所しか指定できない。頑張ってみたが、米沢ぐらいまででないと希望の経路を出すことができなかった。そうだよなあ。よーし、今年も一緒に勉強しようぜ!
1.プランニング
なぜ前回東北を回るのに、大宮を起点にしたのか?正直言って、規則(旅客営業規則)をちゃんと理解してないからであった。結構勉強したのにな。まだまだ抜けがあったか。
JR東日本旅客営業規則第86条
次の各号の図に掲げる東京都区内、横浜市内(川崎駅、尻手駅、八丁畷駅、川崎新町駅及び小田栄駅並びに鶴見線各駅を含む。)、
(中略)
ただし、特定都区市内にある駅を発駅とする場合で、普通旅客運賃の計算経路が、その特定都区市内の外を経て、再び同じ特定都区市内を通過するとき、又は特定都区市内にある駅を着駅とする場合で、発駅からの普通旅客運賃の計算経路が、その特定都区市内を通過して、その特定都区市内の外を経るときを除く。
要約すると、東京都区内の駅から出発する⇒ぐるっと回って東京都区内の駅に着く(○)⇒そこからまた東京都区内の外に出る(×)ということになる。×というのは特定都区市内の適用を外れるという意味である。ここでは新宿⇒ぐるっと回る⇒日暮里なら東京都区内⇒東京都区内、新宿⇒ぐるっと回る⇒日暮里⇒川口だったら、新宿⇒川口となる。つまり、余計なことをしなければ東京都区内発着でよいことになる。
さて、今回のルートは、新宿から特急あずさで一気に松本へ、そこから長野まで上がって行く。長野から直江津までは2つの第3セクターの会社があるが、どうやら2社連絡ができなさそうなので(近隣からの直通はできるようだが)、上越妙高まで新幹線を利用して、そこから直江津まではえちごトキめき鉄道、直江津からは信越本線(3)を進む。越後線に乗りたいので、柏崎から寄り道、新潟からは米坂線直通の快速べにばなで米沢へ。米沢からはあえて普通列車で福島へ。郡山から磐越東線でいわきに移動。後は常磐線をゆっくり南下する。よって、今回の経路はこうなった。
新宿(都区内)~(中央本線)~塩尻~(篠ノ井線)~篠ノ井~(信越本線2)~長野~(北陸新幹線)~上越妙高~(えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)~直江津~(信越本線3)~柏崎~(越後線)~新潟~(白新線)~新発田~(羽越本線)~坂町~(米坂線)~米沢~(奥羽本線)~福島~(東北本線)~郡山~(磐越東線)~いわき~(常磐線)~日暮里(都区内)
14線区か。イマイチだな。前回のように選択乗車区間を折り返すという鬼畜ルートもないし。まあ、前回は結構騒ぎになったので、今回はおとなしめのきっぷでもいいだろう。ん?何だって?週末パスの範囲内じゃないかって?そこを突かれると結構痛い。実は後で気が付いたのだが、週末パスは連続する土休日の2日間しか使えない。いろいろ事情があって、平日にゆっくり回るプランとしたため、週末パスは利用できないのであった。
さて、このうち位置ゲー対象範囲(居眠り禁止区間)はというと、えちごトキめき鉄道、信越本線(直江津~長岡間)、米坂線、奥羽本線(電波が悪かったので)、磐越東線(駅奪取では未走破)ぐらいか?アワメモとトレすごタウンは初見。そのうちトレすごタウンは1日のチェックイン回数が30回に制限されている。回数を5回増やすアイテムもあるが、数個しかないので尽きたらやめるものとする。
蛇足だが、前回岩手県内を通ったときは、マスクしないオッサンがいたり、ホテルでは前泊地とか聞かれたり、食事がバイキングじゃなかったりと面倒だったので今回は避けることにしたのだが、仙台についてはたまたま通らないプランとなった。結局緊急事態宣言が出せない代わりにまん延防止等重点措置(ウザイので以下翻車魚とする)が宮城県に適用されることになり、結果的に危険地域を避けることになって少々驚いている。その後の緊急事態宣言は宮城県には出されないようだが、まあどうでもよい。
2.きっぷを買う
まずは指定券から。特急券の対象区間は新宿~松本間と長野~上越妙高間(新幹線)、それと勝田~品川間も付けるか。値段が高いのは新幹線だが、あくまで指定席の場合である。実は新幹線を自由席にするとあずさよりも安くなるのであった。あずさの方は、指定席券しかない(座席未指定券含む)。だが、しかし、長野以北とは言え大型連休中だし(その先に富山、金沢もある)、指定席の方がえきねっとポイントも貯まるし、新幹線も指定にするか。あずさとひたちはチケットレス特急券が使えるので、チケットレスとした。あずさの場合は100円、ひたちは期間限定300円引きとなる。
さて、問題の(?)乗車券だが。今回も近くの大きな駅に向かう。今度は大丈夫かな?例によって申込用紙に区間:東京都区内~東京都区内、下の記事欄に経由を書く。列に並ぼうとすると、列がない?その代わり番号札マシーンがある。とりあえず札を引いて待つ。番号を呼ばれたので、カウンターに向かう。株優と申込用紙を出してお願いする。無言でマルスに向かう窓口氏(最近この言い方しないなあ)。去年は渾身の経路をにこやかに否定されて一悶着あったけど、今回はすんなりと出てきた。それでも10分ぐらいかかったことは言うまでもない。あ、経由に信越線(2)入れるの忘れてた!だから時間がかかったのか。引っかけたわけではないが申し訳ない。指定券もえきねっと予約の旨を伝えて発券してもらう。さて、出てきた券は大丈夫そう。しかし、値段が異常に安い?計算を間違えたか?実は、2020年度の株主優待券から割引率が4割になっていたのであった。その代わり2枚使用(2割引×2)はできなくなったらしい。もっとも1枚しか持ってないので非常にありがたい。トータルで3000円ぐらいお得になったようである。そして、なんと週末パスよりも安くなった!勝ったな(何が?)
出てきた乗車券は例によって横長の券。よって非自動化券である。一説によると、経由線区が10を超えると自動化券で対応できなくなる(それは正しい)。が、券面の表示が10線区を超えると表示されなくなるという話もある。しかし、よく見ると経由線区は1行しか表示できないようで、そこに収まらない部分はカットされるようである。その場合、ボールペンなどで追記される。今回の窓口氏は丁寧に印字されなかった経由線区を書き込みますか?と尋ねてくれた。今回は対応がよい。今まではひどかったな。あまり過去のことを追及するのはよろしくないと思うけれど。
3.旅行1日目(スタート~新潟)
いよいよ緊張の入場。改札口というより案内カウンターだが、きっぷを見せると駅員さんはやはり混乱している模様。ここから開始ですと説明して、何とか分かってもらう。東京都区内⇒東京都区内だから、分かりにくいとは思うが。さて、スタート地点の新宿に着いた。ここからは特急あずさで一気に松本を目指す。いきなり特急か。まあ、前回も新幹線だったしいいか。チケットレス特急券なので、席上の緑ランプを確認して席に座る。乗車率は50%と言ったところか。去年とあまり変わらんな。
なお、今回はスペースの都合上新型コロナ対策についての記載はなるべく行わないものとする。
松本に到着。まつもとー、まつもとーというあのやる気ないコールはいつも通り。ちょうどいい時間なのでそばを食べることに。確か1番線のそば屋さんが改装したんだっけ(前回は改装前ギリギリだった)。
松本からは普通長野行きで篠ノ井線を北上する。車両は127系。まあ、この地域だからそうだろうな。ロングシートはいただけないが。多少天気は悪いが、姨捨の風景を見るには問題ない。篠ノ井で右側から複線の線路が近付いてくる。これが信越本線ではなくしなの鉄道である。何だか切ない。そしてここから長野まではJRとして残っているのもなんだかな。
長野からは通過連絡の都合上新幹線を使うことになる。通常なら改札機に乗車券と特急券を投入するが、例によって非自動化券なので改札窓口にきっぷを見せる。「入鋏お願いします」とすんなり通過できた。とりあえず指定券を買ったのだが、車内はガラガラ。同じ車両には数人程度しかいなかった。自由席でよかったな。このはくたかは途中の飯山を通過するため、次の停車駅が上越妙高となる。あまり車窓を楽しむ余裕もないが、一応チェックインは続ける。三才辺りで北しなの線を外れ、その後は飯山線をかすめて上越妙高へ。
上越妙高で新幹線を降り、また改札窓口へ。きっぷ類を見せて、特急券と指定券(なぜか分かれてる)を渡す。新幹線と並行3セクの駅が同じコンコースに並んでいる構造。見たことあるなと思ったら軽井沢を小規模にしたみたいな作りだ。えちごトキめき鉄道の改札で乗車券を見せる。あっさり通れた。ここからはET127系の普通直江津行きに乗る。アワメモはブルライがないので適当にと思っていたら、イエローライセンス(24時間チェックインし放題)を持っていることに気付く。明日の昼間まではできそうだ。
直江津に到着。ここからはJRとなる。次の電車は普通長岡行き、車両はE129系。クロスはいいんだけど、あのE231系1000番台とかE531系みたいなクソ固いヘッドレストがなんかイヤだ。時々雨が降るが、だいたいは曇りでむしろありがたい。
柏崎に到着。おっとここで降りるんだった。あわてて降りる。次の越後線吉田行きは15分ぐらいで出るが、その列車は新潟方面への接続がないので見送り。その次の電車までは1時間半あるぞ。ぼーっとするか。しかし、今日のゴール新潟に着いてご飯食べる時間あるかな?と考えて早いがここで夕食を取ることにした。駅の南側にすき家があるな。南側へ行くには地下道を通って反対側に抜けないと行けない。しかも、そこからすき家が意外と遠かった。でも何とか間に合う。
次の普通吉田行き(新潟行きに接続)はなんと115系(1000番台)。まだいたのか。新潟付近の気動車は更新されたというのに。ちなみに一次新潟色である。海に近いかと思ってたが、思ったほど海は見えない。吉田に到着した。ここからはE129系。人は少ない。旅行者らしき人もいる。もはや車窓は真っ暗で寝るしかない?今までは車窓が暗いと寝ていたが、今は違う。駅メモその他ゲーム(トレすご)のチェックインがあるので寝られない。
ついに新潟に到着。相変わらず高架化工事の最中で訳の分からない構造になっている。ただ、地上ホームの8,9番線は北向き(信越本線、白新線)なので、越後線は高架ホームにしか入れない。さて、今日のお宿は、万代口方面か。地上ホームなら激近なのだが高架ホームからだと長い通路を通って階段を降りてさらに通路を通らないとたどり着けない。あ、そうだ、去年の今頃この辺りで東北・新潟共同メッセージとかいってここらの知事どもがシケた面を並べるポスターがあったな。それを探したのだが見つからない。なんだもう止めたのか。それを見に来たのに。ようやく改札口にたどり着いて、きっぷを出す。「では、途中下車のスタンプを押させていただきます。明日はこのままご入場ください」と途中下車印を押される。なんだか丁寧な対応に感激する。
とりあえず、駅前のコンビニでおにぎりと酒を買い込んでホテルへ。ここは普通に朝食バイキングだし、ちゃんと入口で消毒したし大丈夫だよね?
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