新型コロナウイルスと自粛要請について

新型コロナウイルスが世界各地で猛威を振るっています。あちこちのテレビなどでいろいろな説明がされているので、ここで今さら説明する気もありませんが、気になることがありますので、それだけは書いておきたいと思います。

初めに書いておきますが、自分は感染症の専門家でもないし、医療関係者でもないので、内容の正しさについては保証しかねます。ただ、一般的に考えて適切と思われることを書いているつもりです。

テレビなどの報道を見ると、今日は東京都で感染者が何人出ました、死者は何人です、○○県では、といった具合にやたらと詳細な情報を流しています。それを記憶しておかないと、後でクイズ番組で不利になるのか?と訝るほどに異常に細かいです。そして、感染力は従来のインフルエンザの3倍くらい、病原性はインフルエンザよりも高い、それは分かるのですが、まるでかかったら必ず重症化して死亡するかのような印象を与えるような報道の仕方に疑問を覚えます。

どうもテレビの流す情報を見ていると、まるで今までのインフルエンザとは違う、この新型コロナウイルスは非常に悪質で、絶対に移っちゃいけません、他人と接触しないために狭い空間に集まってはいけません、満員電車もいけません、会社に行ってもいけません、お店もなるべく閉めてください、みんなマスクをしなさいとかなり神経質ですね。しかし、他人との濃厚接触(今年の流行語になるかも)を避けるとか手洗い、うがいをするとか、いつものインフルエンザと何が違うのかよく分かりません。

新型コロナウイルスは、気付かないうちに移ることがある、移ると重症化することがある、場合によっては死亡することもある。これって、今までのインフルエンザと同じなんですが。むしろ、インフルエンザが流行している時もこのぐらい用心すれば感染する人も、当然亡くなる人も減らせるわけですが。致死率(致命率とも言う)が高いとか死亡者が多いとか言う人もいますけど、インフルエンザの年間死亡者数は多い時で1800人ぐらい、今の新型コロナウイルスの死者は109人(4月時点で)なので、このまま推移するなら(年末まで終息しなければ)400人程度でしょう。

海外ではとか欧米ではとか言って根拠もなく不安をあおる人もいますが、海外の生活様式に比べて、日本はかなり清潔な国であると言えます。持病がなくても重症化することがある!なんて言われてますけど、アメリカの肥満率知ってます?しかも、アメリカの肥満体なんて日本の比ではないです。そういう人たちは潜在的に糖尿病などの病気を抱えています。しかも、日本と違って国民皆保険(よーするに健康保険のことです)に加入する仕組みがない国の国民の持病なんてどうやって把握するんですか?名指しもよくないけれど、海外のサッカー選手やアーティストの人たちが、今に日本もスペインやフランスやイタリアみたいになる、と根拠のない恐怖をあおるコメントをしていますが、今から日本がヨーロッパの生活様式になることはあり得ないし(彼らみたいに不潔になったり、個人主義的に勝手な行動を取ったり)、彼らの主張には何の科学的根拠もありません。

そんなことよりも、一番恐ろしいと考えているのは、感染リスクを抑えるためという圧力による外出の制限、また飲食店などの短縮営業や休業の方です。インフルエンザレベルの感染者や死亡者のために、経済活動を大幅に制限して、逆にそれによって生活ができなくなる、経営破綻や失業による生活苦が問題だと思います。

介護施設や密集しやすい場所での感染症の流行は今に始まったことではありません。特養ホームやデイケアの施設には必ず入口に(その他施設内各所に)アルコール消毒液が常備されています。それの意味は、介護関係者なら分かるはずです。では何が変わったか?感染症が起きやすくなったわけでもなく、格段に悪性の病気が発生したわけでもない。ただ、病気の登場の仕方が印象的だったので(ここでは細かく言いませんけど)、マスコミがおもしろおかしく取り上げて、事のついでにクラスターだとかオーバーシュートだとかそれっぽい言葉を使い出したわけですよ。

で、デマに惑わされやすい大衆がマスクを買い占めたり、トイレットペーパーを買い占めたり、急に騒ぎが大きくなって来た。同調圧力によって、外出制限なるものが幅をきかせるようになった。しまいには、あまり能力の高くないような各地の首長が外出規制、テレワーク(在宅勤務)とか言い出した。これは単なるブームでしかないと自分は考えています。もし、感染症に対してそれだけの対策をするべきなら、インフルエンザが流行したら、同じことをしないといけない、職場で誰かが風邪を引いて休んだらいちいちその職場内を消毒して回らないといけない、となるはずです、むしろそうでなければならないことになります。

はっきり申し上げて、新型コロナウイルスが重症化して死に至る数よりも、経済活動が制限されて、お店が経営破綻したり、倒産によって失業して生活できなくなった人が死に至る方が余程確率は高いと思います。重症化するのは、持病(糖尿病や呼吸器系など)がある人か、抵抗力が弱い乳幼児または高齢者が多い。そんなことは過去のインフルエンザでも同じです。

ちょっと話が逸れますけど、今の高齢者は数が多すぎる。人生100年などとよく分からないことを言ってますが、働かない(生産性のない)人間ばかり増えても、現役世代は生活が苦しくなるばかりだし、今の現役世代が年金をもらう頃には原資が尽きているかもしれない。(年金を食いつぶす)生産性のない年寄りを優先して、若い人が経済死することが世の中のためになるのでしょうか。アメリカの若者の中には、この新型コロナウイルスをBoomer removerと呼ぶ人もいるようです。直訳すると老害排除者(するもの)とでもなるでしょうか。

感染症を防ぐことも大事ですが、みんなでマスクをして外に出ない(仕事もプライベートも)ことで病気がなくなるでしょうか?インフルエンザは毎年流行するし、そのたびにこんなことをするのでしょうか?新型コロナウイルスが終息して、インフルエンザの流行時にいつもと変わらない行動を取るとしたら、今の日本人は随分と知能レベルが低下したなと嘆かざるを得ません。ただでさえ景気の低迷が長く続いて(財務省の言うことなんてハナから信用してません)先行き不安なのに、不確定なものに怯えてさらに悪い方向へ進んでいく、それでよいのでしょうか。

もちろん、自分が感染しているかもしれないという想定の下行動することは必要だと思いますが、必要以上に経済活動をやめてそれによって生きることができなくなる方がずっと問題だと思います。世間では、やれ検査がどうの、医療崩壊がどうのといってますが、その後に控える経済崩壊(もう始まってますけど)に目を向ける人があまりに少ないことに失望、というより絶望しています。ここで、新ダーウィン説とか言い出すともめそうなので控えますけど、何が正しいのかやがて分かる日が来ると思います。その時に日本が滅んでいないことを切に願うばかりです。

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