やはり誰も助けてくれなかった。これで自分が死んだら白々しくなんで守ってやれなかったんだとか寝言をほざくのだろうな。君たちの不作為もしくは怠慢によって悲劇は起こったのに。結婚相手を紹介するとか、少なくともこの辛さに寄り添うとかそういうものが一切なかったよね。だったらこうなるのは当然のことでしょう。誰も助けてくれないから仕方なく自分で相手を探した。その結果クソ女に騙され、膨大な借金を作ってしまった。不作為の報いは受けてもらわないと割に合わないよね。今まで散々みんなには訴えてきて助けを求めたはずだが、ことごとく無視された。もう議論は尽くしたと言ってよい。君たちはこの結論に責任を取らなければならない。
しかし、なぜ自分はあの浮気野郎よりも評価が低いのだろうか。しょせんはあの上司の主観なのだが、いくら実績を上げてもあの思い込みの激しい上司には通じないらしい。既婚者でありながら他の女にうつつを抜かして課長に咎められたことも何かに間違いか冗談と思っているのだろう。つまりあの上司の下ではもはやすることはない。他の職場に行けないのなら、会社を変えるしかない。しかしもう自分にはそんな気力もない。この世から出て行くのがベストであるという結論に達した以上、もう転職なんてことは考えられない。今は無視でもよい。週明けに証拠が固まったらそこでたたみかけるか。
どの道長くこの世界に留まることはないのでどうでもいいと言えばいいのだが。他に方法はあったはずなのに死ぬことはなかったんじゃないか、なんてクソみたいなことを言う人もいるけれど、色々他の手段を採ってその結果ダメだった。万策尽きた結論が自殺なんだけどな。それから、一人で静かに死ぬような愚かなことはしない。今まで世話になった、それこそ東洋哲学的思考で言えば全く助けてくれなかったお前ら全員になるべく恩返しがしたいのですよ。赤の他人だなんて言い訳は通用しない。今の自分を作ったのは世界の全ての人々なのだから、誰一人として無関係なものはいない。