3.旅行1日目(スタート~秋田)
さて、出発の日がまいりました。世間は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため不要不急の外出を控えましょう、ステイホームとか言ってるが、これは不要不急の外出ではない(と思っている)。なので理由を書いておく。それと、マスクもしないで集団でベチャクチャ喋っているバカな連中と一緒にされるのは心外なので、今回の旅行(移動)に際して注意事項を決めた。
【不要不急でない理由】
・そんなに休みを取れるわけではない。この機会を逃すと1年近くは機会がなくなる。
・株主優待券の期限が1年延長されたが、この切符を発券するのにトータル3日ほどかかっている。特にレベルの低い駅員相手に苦戦したその行程を再度繰り返すことはできない。これは、JR東日本の責任である。
・(おまけ)ステイホームだ自粛だと口だけで、何の補償も救済策も打ち出せない(10万円で済むと思ったら大間違いだ)無能な政府に命は預けられない。後は省略(別稿参照)。
【移動に際しての注意事項】
・毎朝体温を計測する。もし、高熱(37.5度以上)の場合は、直ちに中止して戻る。
・マスクを着用する。
・3密を避ける。といっても、観光地やイベント会場に行くわけではないので、これはクリアしている。
・ソーシャルディスタンスを確保する。田舎の電車では、混み合うことはないと思われるが。
新型コロナウイルスについての政府対応などについては、別の文章で触れているのでここでは書かない。が、その気持ちは持ち続けている。
まずは、出発地の大宮へ。いつもなら、東京から新幹線に乗れるのに、今回は大宮で降りなければならない。この区間で新幹線に乗るのはもったいないので、在来線の移動となる。埼京線に乗れば気分が出ただろうか。でも上野東京ラインの方が早いんだ。
大宮に到着。閉まっている店が多く、何となく構内は暗い。人の数はやや少ないかな。いつもの大宮よりは減っているが、大きく減少しているようにも思えない。ニューシャトルののりばは閑散としている。鉄道博物館が休館しているので、その影響は大きいだろう。
大宮の改札を通る。乗車券が横長(非自動化券)なので、新幹線の自動改札機は通らない(最近は特急券と有効な乗車券を同時に投入しないと入れない仕様になっている)。横の有人窓口に乗車券と特急券を出す。駅員さんも分かってるようで、特急券に改札印を押してくれる。新幹線に乗り込むと、なるほど、人が少ない。臨時列車は全て運休となったはずだが、定期列車もこの有様か。定期列車の指定券買ってて良かったけど、そんなに不要不急の移動って多いのか。通過駅にも人の姿はない。大きな駅(高崎、長岡)で多少人が入れ替わる程度。そして、終点新潟に到着。降りる人も当然少ない。
新潟の高架化工事はまだ終わっていない。新幹線のりばと次の信越線ののりばは近いが、万代口は地上側で遠い。改札を出るのは諦める。ここからは信越本線で新津へ戻る。きっぷを買う時にもめたポイントその1の、在来線と新幹線の別線扱いの区間である。新津行きの電車はE129系。まだ115系も残っているようだが、かなり減っているようである。新潟を出発し白新線から取れた越後石山をゲット、あと赤新駅となる亀田、荻川、さつき野をゲット。終点の新津は磐越西線ツアーで既に取得済み。これで信越本線は宮内(手前の前川も)から新潟までゲットとなる。
新津からは新発田行きに乗って新発田まで移動。ここも未走破区間(駅メモ上でという意味、以下も同じ)である。電化されているが、間合い運用の気動車で運転される。昔はキハ40系や48系が多くいたエリアであるが、来た列車は、GV-E401?なんだ、これは。キハ40系置き換えの電気式気動車であった。ただし、これは小海線のE200系や仙石東北ラインのHB-E210系のようなハイブリッド式ではなく、本当の電気式、つまり逐一電気を起こしてそれで走るタイプらしい。どういう経緯かは分からないが、そうなったらしい。いざ走り出すと、確かに加速する時にはエンジン音が高らかに鳴る。エンジン音が収まると惰行状態に入る。こちらは次の京ヶ瀬から赤新駅となる。忘れそうだが、トレすごも当然ながら未訪問なので、チェックする。トレすごの方が位置判定がシビアなので、駅メモで次駅ゾーンに入ったら、トレすごを起動する。トレすご(JR東日本アプリ)については前回は起動不良に悩まされたが、今回は○uではなくD社のMVNOルータを導入したせいか、快適に動作する。やはりキャリアの問題であったか。中浦で羽越本線をコンプ!次の新発田は白新線経由で取っている。ここでしばし休憩。次の村上行きまで1時間半以上ある。改札を出る時に途中下車印を押してもらったが、入場時になぜか改札印を押される(田舎の風習だが)。しまった、もっと分かりやすい位置に下車印押してもらう方がいいのか?
新発田からは羽越本線の電車で北上する。村上行きということは、やはりE129系であった。中途半端に登場する複線区間に戸惑いつつも、駅メモ、トレすご双方のチェックを進める。そうだ、羽越本線はトレすごでいくつか取りこぼしがあったんだった(アプリが起動しなかったから)。それも今回は無事に確保できた。
村上に到着。ここからはデッドセクションを越えるため(?)気動車の旅となる。ということは?やはりいた。銀色のあいつ(GV-E400系)が。固定窓は気になるが、こんな区間で人が多く乗るとは思えないし、大丈夫だろう。村上を出て次の間島までは距離が空く。検札が回ってきた。さすがに車掌さんはすぐに返してきた。車窓に広がる広大な田んぼと地平線?いや、海が近いからだろう。2両編成の列車の乗客は数えるほど。これはいつも通りの光景だ。五十川~羽前水沢間のトレすご取りこぼし区間も無事確保する。羽越本線をクリアした(トレすご)。山形県に入り、鶴岡を過ぎるとさすがに人が増えてくる。車掌が回ってくるが、検札はしないだと?地元の人だから分かってるのかな。果たしてそうだろうか?
酒田に到着。結構いい時間なので、ここで止めてもよかったが、秋田まで進むことにした。ここからは、秋田支社の管轄なので、例によって701系が待っていた。701系最初のシリーズ(つまり0番台)である。そろそろE721系とかに置き換えないの?駅弁を売っていれば買おうかと思ったが、店は閉まっている。秋田にコンビニくらいあるだろう。既に車窓は暗くなっているので、画面に集中する。いつもは半自動式(押しボタン式)となるエリアだが、やはり今回は新型コロナ対策のため自動でドアが開く。終点の秋田に到着した。さすがにこれ以上は進めないな。駅を降りると、駅ビルは既に閉店。食事できそうな所はない。周辺のコンビニで食料を確保してホテルに向かう。
4.旅行2日目(秋田~盛岡)
秋田からは奥羽本線を北上する。接続の都合でかなり遅い出発(11時過ぎ)となる。前回は横手に向かって上って行ったので、こちらも新規路線となる。普通弘前行きに乗る。電車はもちろん701系だよな。全車ロングシートなのによくクレームも来ないな。東能代を過ぎる。もともとは混みそうだからと回避したリゾートしらかみだが、別の理由で乗れなくなるとは。結果オーライといった所か。鷹巣を過ぎる。ここは内陸線(秋田内陸縦貫鉄道)の接続駅。やはり人は少ない。たぶん1回しか乗ってない気がする(当然ながら駅メモを始める前)。と切ない気持ちのまま大館に到着。終点ではないので、何だか違和感がするが、乗り過ごすと大変なことになる。
大館からは5分の待ち合わせで花輪線の盛岡行きに乗り換える。今度の列車はキハ110系。何だかホッとする。大館を出発する。すぐ右へと進路を取り奥羽本線から外れていく。そして、かなり離れた所から左にカーブして本線をオーバークロス。なかなかダイナミックな線形である。普通は本線にしばらく並走してから、静かに離れていくものだが。山間部に入るので電波状況が心配になるが、駅周辺では問題なく入る。さすがは○コモ、a○とはエラい違いだ、と感心する。トレすごも問題なく取れている。十和田南に到着した。十和田南?そうだ、ここで方向が変わるんだった。すっかり忘れていたが、花輪線はそんな不思議な線形なのである。とりあえず、1列席の反対側の座席に移動する。鹿角花輪でいったん降りる。ちょっと用事というか、時間調整の目的もある。
そして何時間たったろうか、次の盛岡行きがやって来た。これで終点の盛岡まで移動する。花輪線は好摩までの路線である。そして、好摩から終点の盛岡まではIGRいわて銀河鉄道を経由することになる。そう、ここがきっぷを買う時にもめたポイントその2である。通過連絡運輸の対象であることは疑う余地はないが(あの駅員は理解してなかったが)、それが株主優待券でも適用されるのか、そこがポイントだったのである。券面にIGRの記載はないが、まあ分かるだろう。ところが、車掌さんは何度か通りかかるのだが、ついぞ検札に来ることはなかった。ガールズトークに集中していたせいか?まあいいや。終点盛岡に到着。列車は2番線(東北本線上り)に到着した。ここから北上、一ノ関方面の乗り換えが便利だから?でも、これだときっぷによってはIGRの運賃を払わなくてもバレないのでは?IGR専用ホームの0番線から連絡改札へ誘導すれば、もれなくIGRの運賃を徴収できると思うんだけど、JRとして興味がないのか?今回自分は片道きっぷなので自動的に好摩~盛岡間の運賃(660円)は組み込まれているが、18きっぷなら楽々突破できるよ?
今度は時間が早いので大丈夫だろうと思っていたが、なんと駅前の○屋は開いているようだ。一部地域では時間によってはテイクアウトのみとなるが、ここは時間制限がない。これが感染者ゼロの誇りなんだろうか。言いたいことはまあまああるけど、控えておこう。邪魔するのも悪いし。
ホテルにチェックインする。宿泊者の登録用紙を見ると、通常の氏名、住所、連絡先以外に、前泊地と目的地の記載欄がある。これはいったい(@_@)達○の陰謀か?それともホテルが自主的に行っているのか?それはさておき、宿泊費が安くなったのはありがたい。もともとGW料金で高かったからな。明日は早いから寝よ。
後編に続く。