今の会社に入る時に、希望の金額を社長に伝えました。それが承諾されたと思っていたのですが、なかなか年収が希望額に到達しない。そんな話を前回したように思いますが、そんな折、営業から忘年会のお知らせが来ました。本来なら、会社単位で実施すべきところ、都合により(詳細は不明ですが)、担当営業単位での実施となったとのこと。
担当営業とはほぼ定期的に顔を合わせてますが、他のメンバーとは会う機会がほぼないので、いい機会だから参加することにしました。ですが、上記の問題もありますので、返事がてら給料が上がらないんだけどどうなってるんですか?これでは仕事に身が入りません、という感じの返事を送ったところ早速反応がありました。
どうもこの会社は、いや他にもそんな会社は多そうですが、長く勤めていれば給料が上がるなんてのは古き良き時代の思い出に過ぎません。今は、給料が上がらないじゃないか、これでは生活ができません!と会社に訴えないと給料は上がらないようです。最初の約束なんてなかったかのように。営業がどうも社長に話をしてくれたみたいで、今までの月給制から年俸制にすることで収入の改善を図れるようです。ただ、上がるよといった額が(平均的な)残業代を下回っているんですけど、大丈夫ですかね?これで、生活残業からは解放されるかもしれないですが、残業代よりも下がっては意味がないので、引き続き監視が必要であると考えています。
ラチがあかなければ転職という道も考えていましたが、しばらくは様子を見ようと思います。年俸制によって残業代が出ないからと言って、現場の業務を放置して定時上がりするわけにはいきませんので、心配なのですが。
正直言ってSESという勤務システムにも疑問は感じていました。会社に勤めていると、社会保険や健康保険は会社と折半だよ、なんてことを社会人になったばかりの人は、会社から恩着せがましく言われることも多いかと思いますけど、SESの場合は給料の原資は上位会社からもらった単金です。現場の会社(第1層)から、中間の会社(第2層)、さらに下の会社(第3層)と下がるにつれて、中間マージンを抜かれて、自社に入ってくるのは、元請会社が出した金額の何割か、しかも自社も経費だ何だと差し引くので、そこから必要経費(社会保険など)を引かれた残りが給与として支払われるわけです。あまり納得はしてませんけど、今の自分の年齢やキャリア(マネージャ経験無し)などを考えると仕方ない面もあるかと思います。
今回は交渉の結果、怪しげな月給制から年俸制(つまり基本の額を14分割して、12ヶ月分のお給料+年に2回のボーナスとして支給する)スタイルに変わるわけですが。さらに営業が言いました。SESの仕組みを考えたら、個人事業主がいいかもしれないよ。それって、偽装こ、おっと、それは言いませんけど、それならそれ専用の会社経由でもいいんじゃない?などという謎のオファーを受けました。実は現場に入っている作業者で、個人事業主(かっこよく言えばフリーランス)の人もいるわけです。その人が所属しているのが、そのフリーランス専門会社ということらしいのです。でも、そうなってまであなたの世話にはなりませんよ、と思うのです。その会社経由でフリーランスになったって、管理会社の搾取(中抜き)は変わらないじゃないですか!しかも、その担当営業も絡んで手数料を抜こうという算段なのでしょう。もしそうなったら、現場の会社と直接契約するわ!そういう人も知っているので、可能はことは分かっています。フリーランスになってまで、怪しい中間会社や、この怪しい営業に関わりたくない。
自分がサラリーマン(宮仕え)の立場に甘んじている理由は、比較的安定していることだけでなく、確定申告を回避できるからです。正直言ってこんな会社への忠誠心などないし、面倒な税金や社会保険の手続きを代行してくれるから在籍しているだけですよ。これで、確定申告を自分でやれなんて言われたら、会社に所属する意味なんてないと思います。ピンで仕事できるスキルを持った者が、フリーランスなのに搾取されるなんてバカらしいと思います。
年明け辺りから給与体系が変わるみたいです(つまり年俸制へのシフト)。これで残業代が消滅し、手取りも上がらないとしたら、本格的に就職活動をするしかありません、最後には、辞めますと言えば給料が激増するらしいです。まあ、それは最後の手段、いや切り札として取っておいてもいいですけれど。来年こそはいい年になりますように。