1.このスタンプラリーの概要について
ステーションメモリーズ!©(以下駅メモ)では、地域毎のスタンプラリーイベントを行っている。その中でも伊豆急行を対象にしたスタンプラリーなら比較的近くて行けそうであったので、こちらに参加することにした。
このスタンプラリーは伊豆急とのコラボイベントで、要するに伊豆急行線の各駅を回るスタンプラリーである。スタンプラリーと言っても昔ながらのスタンプ帳を手に駅で降りてスタンプ台を探す、場合によっては駅員さんにスタンプを出してもらうという面倒なものではなく、駅付近でチェックイン(位置情報の登録)をすることでスタンプが押せるデジタルスタンプラリーとなっている。便利な時代になったものだ。
まず8月にスタートした第1弾として対象駅が南伊東、川奈、城ヶ崎海岸、伊豆大川、伊豆熱川、伊豆稲取、河津、蓮台寺の各駅、10月から追加された第2弾として伊東、富戸、伊豆高原、伊豆北川、片瀬白田、今井浜海岸、稲梓、伊豆急下田の各駅が対象となっている。て、結局全駅じゃないか。途中参加でも第1弾、第2弾の全ての駅を回れるようである。というわけで遅ればせながら参加してみたわけだが。
2.第1部 青春18きっぷ
最初は青春18きっぷ(冬)の期間中にトライすることにした。各駅で位置情報をチェックすれば済むわけだから、普通に下田まで行けばいいんだろう。そんな甘い考えで伊豆半島に向けて出発したのであった。
東海道線の列車は熱海行きの快速アクティー。熱海で普通伊豆急下田行きに乗り換える。このまま乗っていれば伊豆急下田まで行けるのだが、青春18きっぷが使えるのは伊東線の終点伊東まで。このままだと伊豆急下田で現金精算することになる。できれば伊豆急行線内ではSuicaを使いたかったので、タイムロスにはなるが伊東で途中下車。約40分のロスは痛いが、伊東からSuicaで入場し伊豆急下田へ向かう。
スタンプラリーはここからスタート。だが、そう言えば駅奪取も未取得だったなと思い出し、駅奪取のいっしょに位置登録機能を使うことにする。これが悲劇の元になろうとは。
駅奪取で位置登録をすると、駅メモ側でライセンス(イエロー、ブルーなど)を使用していれば自動的に一緒に駅を取得できる。途中までは順調だったのだが、実はたまに連携に失敗することもあるのである。そして、富戸でチェックインした際に連携に失敗していたのであった。それに気付いたのは伊豆高原。。。戻ればいいじゃない、と思うだろうがこの日の予定としては、軽く伊豆急イベントをクリアして、その後河津駅から東海バスで修善寺駅に移動することになっていたのである。伊豆箱根鉄道の駿豆線も未乗区間(駅メモではという意味)だったので。
伊豆急下田に到着するが、第2弾対象の駅を飛ばしてしまったのでイベントクリアとはならず。クリアすれば駅の観光案内所(出場側の改札口を出て真正面にあるカウンタのこと)でオリジナルステッカーがもらえるのだが、それも叶わず。もう1つの記念品限定ポストカードはまだ大量にあったので、それだけいただくことにした。
結局、富戸は遠すぎるし、そのために駿豆線を後回しにするのも効率が悪いので、泣く泣く河津で熱海行きの列車を降り、河津駅の東海バス案内所へ向かうのであった。
3.第2部 南伊豆フリー乗車券
たかだか1駅のために伊豆急に乗り直すのもなあ、と思いつつこのまま中途半端なままにするのも気持ちが悪いので、改めて挑戦することにした。既に青春18きっぷの時期は過ぎていた、というより5回分使い切ってしまったので、今度は伊豆半島の観光に最適な(?)南伊豆フリー乗車券を利用することにした。このきっぷは基本的に普通列車の利用となるが、特急券を購入すれば特急も利用できる。東京~品川間は新幹線も利用できますって、この説明必要なの?
特急が利用できるなら乗ろう。時間の節約にもなるし。朝出発するならスーパービュー踊り子(251系)か古い踊り子(185系)となるが、185系の方にした。実はスーパービューには乗ったことがあるが、185系の特急には乗ったことがないのである。このご時世に東海道本線を界磁位相制御のサウンドを響かせて走る列車なんて珍しいではないか。B特急料金に惹かれた訳ではない。
さて185系の特急伊豆急下田行きに乗り込む。昔最後に残った伊東行きの普通列車には乗ったことがあるが、やはり特急は違う。数十年前は日常の光景だったのに、今や新鮮ささえ感じる。VVVFインバータはどうも風情がないんだよな。車両のくたびれた感はどうにも仕方ないけど。
熱海で後ろの5両(修善寺行き)を切り離し、伊東線に入る。そろそろ準備しないと。そして、伊東に到着した。今回は伊豆急行線を含むフリーエリアが乗り放題のきっぷなので、わざわざ降りる手間がない。スタンプラリーのチェックインは1度だけでよいので、始めは軽く流す。が、今度は特急である。伊東の次の停車駅は伊豆高原。川奈を通過し緊張が走る。そして次の富戸(もちろん通過)で何とかチェックインに成功!これでスタンプラリーは無事にクリアできた。
後は、ぼちぼち途中駅にチェックインしながら(駅メモは各駅のチェックイン回数も対象なので)、終点伊豆急下田に到着。改札口でA券を渡し、相変わらず薄暗い観光案内所へ。ミッションクリアのスマホ画面を見せて無事にオリジナルステッカーをゲット!ってこれなのか。もうちょっと大きいかと思っていたが。大きさと言えば、観光案内所の一角にある(限定ポストカードのあるところ)にでんこの等身大アクリルフィギュアが展示されている。最初は等身大という言葉につられて大きな人形を探したが、でんこって結構小さいんだよな(高さ20cmぐらい)。実物を見て、数秒間考えて納得した。
ちなみに、南伊豆フリー乗車券を使ったのは、通常の往復運賃よりも安いから。周辺の東海バスの路線もフリーエリアに含まれるが、伊豆急だけの利用でもお得になるきっぷである。だが、このまま帰るのももったいないので、時間まで駅メモの回数稼ぎをすることにした。折返しは12:22発の普通熱海行き。伊東で折り返そうか、熱海まで行けるかと思いつつ、きっぷの券面を見ると、あ!伊東までしか行けないじゃないか。悩む必要はなかった。特急乗り放題だったらよかったのに、とぼやきつつ普通に乗る。
途中駅でせっせとチェックインしつつも太平洋(相模湾)をぼーっと眺める。天気がよければ伊豆七島の三宅島、新島まで見えますと車内放送で案内しているが、あいにくの薄曇りで伊豆大島と隣の利島がやっと見えるくらい。今日の目的はスタンプラリーとおまけのチェックインだからあまり気にしてはいないが。
伊東に到着。ここで熱海行きを降りる。おなかが空いてたので立ち食いのうどんを食べる。次の下り列車は14:07発の普通伊豆急下田行き。やはり相模湾とぼんやり見える伊豆大島を眺めつつ移動する。15:20伊豆急下田に到着。さて次の上り列車は、15:28発の普通熱海行き。改札を出て、案内所の前を通り、何食わぬ顔で入場側の改札に回る。
このまま伊東まで移動すると、伊東着は16:39。そこからまた伊豆急下田に戻ると途中乗り換えで到着は18:04。いかん、下田駅の売店が閉まってしまうじゃないか。お土産を買わないといけないので、伊豆高原で降りることにした。ここから熱海発の普通に乗り伊豆急下田へ。そうすると伊豆急下田には17:17に到着する。
なんとかお土産を確保して、18:04発の普通伊東行きに乗る。この時間帯熱海行きはないのか。伊東で降りるとホームの反対側に普通熱海行きが止まっていた。これもなんと伊豆急車両。だったら、直通してくれよと思いつつ乗り込み、熱海までたどり着く。既に19:30を回っていた。ここから東京まで戻るのも気が重いな。しかし、行きでお金を使ったのであえてグリーンにも乗らずに(特急は既に終了している)、普通車で戻る。ゆっくり寝たいが東海道本線もそれほど回数を取れているわけではないので、眠気に耐えながらチェックインは続ける。
最後になって気付いたのだが、伊東から伊豆急下田まで普通列車で移動すると1時間以上かかるんだな。道理で時間が経つのが早いと思ったよ。駅個別タイトルの最低ライン「はじめまして○○」は20回のアクセスが必要である。まだまだ道は遠い。いや、伊豆半島にそんなに来る用事なんてないぞ。なぜはじめまして河津だけ取れたのかは不明であるが。まあ、いいや。大船を過ぎたから寝よう。