長い冬休み(年末年始のお休みも含めて)が明けて、ようやくまた現場に戻って参りました。なんですけど、あれ?ここは、なんだか見覚えがある場所だな。と思ったら、前と同じ会社(客先)かよ!所属会社のコネでは結局新しい会社を紹介できなかったらしい。いや、紹介するアテはあるみたいだけど、結局前の会社でチームを変えれば大丈夫だろうという上層部の賢明な(?)判断が働いて、また同じ場所に帰ってきたわけです。さすがに建屋は違うけれども。これで、また同じチームに放り込まれたら同じことの繰り返し、いや、今度は文明の利器を駆使して目にもの見せてやろうと思っていたぐらいだから、ただでは済まなかったでしょうね。
結局、前と同じ通勤定期を購入し、同じ駅で降りて同じ道を歩き、同じ客先に通勤することになりました。業務経験上、全く違ったジャンルの仕事はできないけれど、同じジャンルで幸いにして別のチームがあったので、そちらに配属されることになりました。今度はいい人がいる模様。あんな腐ったやつはいなさそうなので、一安心です。これでも業界経験10年以上の経験者なんだから、そんな無様な仕事をすることは考えにくいです。が、一番大事なのはやはり人間関係だなと今さらのように思い知らされたのでした。
前回書いたことをあまり覚えていないけれど、前職(前の現場)では、正直歓迎ムードではありませんでした。チームのメンバーと離れた場所に座らされ(空席の都合上)、情報が隔絶され、あまつさえあなたは余剰人員だからなんてさりげなく言い放たれました。仕事をしに来た人間にそんなセリフを投げつけるあたり、彼らの人間性を疑うべきだったのに、それを怠ったのは慢心なのか、単なる現実逃避だったのか。そして体制が変わり、仕事を丸投げされ、うんうん言いながらどうにか理解に努めようとしている途上で、あれやこれやと無駄なプレッシャーをかけてくる。そんな状態はもう地獄のようでした。
自分の場合だけなのか、一般的な傾向なのか断言はできかねますが、だいたい最初の段階で新規着任者の評価って決まってるんですね。「あなたには期待してるよ。よろしくね」or「何しに来たの?まあ、俺たちの邪魔はするなよ」の2つに分かれると思います。後者であった場合は、初めから評価は低く、よほどドラスティックな実績を上げない限り、その評価が覆ることはありません。無能な者の言い訳に聞こえるかもしれないけれど、自分は過去において数々の実績を上げてきたので、決して無能ではないと(自分では)思ってます。ただ、現場のリーダーもしくは先任者の評価が全てだから、「私は仕事ができます!」という宣言は何の意味もないんです。リーダーまたは先任者のご趣味に添えなければ、その現場では無能のレッテルを貼られ、そこから脱却することは非常に困難です。そうなったのであれば、評価を上げるべく無駄な努力をするよりは、そんな腐った現場を捨て去り、自分を評価してくれる適切な現場に移行するのがベストであると考えます。自分の過去の経験がそれを証明してくれます。
長い休みを経て、ようやく自分のいるべき場所に立つことができた。今はそう思っています。それが幻に終わらないように、本当に自分が求められる人間であるためにこれからも精進しなければなりませんが、とりあえずは現状に感謝しつつ業務に邁進したいと斯様に思っております。この幸せが続きますように、そして自分を認めてくれる人に対して最高のパフォーマンスを発揮するべく、実力を遺憾なく発揮するそんな日々です。
最後に一言。これは座右の銘ですが、「世に伯楽有り、然る後に千里の馬有り」という格言を書いておきます。有能な者はただ存在するだけでは意味が無い、その能力を認め生かしてくれる人と出会うことで、初めて本当の力を出すことができる。そういう意味です。人は誰でも適性があり、実力を発揮できる場所があります。それに気付いてその場所にたどり着くことが大事です。でなければ、そこら辺の駄馬と同じ不遇な扱いを受けて、力を出せないまま終わってしまいます。そんな不幸な人生を歩むなんて悲しいと思いませんか?