仮想通貨

昨年末に暴落が起きてどうなることかと思っていた仮想通貨フィーバーですが、相変わらずみたいですね。去年は何とかフライヤー、今年は何とかチェックがやたらとテレビCMを打っているのが気になります。

去年の大暴落で目が覚めた人も多いと思うのですが、懲りずにCMを流し続けてさらなるカモを募っているんでしょうかね。まともな投資をしてきた人なら引っかからないと思うのですが、世の中には楽をしてお金を稼ぎたい人が溢れてますから、まだこういう商売は成立するのでしょうか。

仮想通貨のコミュニティ界隈を見ると、これは一時的な下落だ、今こそ仕込み時だなどと相変わらずお気楽な人が多いことに驚かされます。彼らの夢の世界では、仮想通貨(暗号通貨というのが正しいらしいですが)は永久に値上がりを続けて、彼らはとんでもない額の財産を手にすることができる。夢を見るのは自由だと思うので、別にそれを止める気はありませんけどね。

ただ、このような異常な価値の高騰について各国の政府が警戒感を強め、規制に乗り出していることの意味を分かっているのかなと、他人事ですが考えてしまいます。通貨というのはその価値が保証されて初めて実用に耐えるのであり、誰も価値を保証しない、根拠もなく上がるものに自分の財産を投げ打つ気持ちはよく分かりません。ましてや、およそ取引の通貨とは呼べない、ただの投機対象でしかない代物にですよ。やがては、各国の規制などにより適正な価格に戻るものと思います。それは、仮想通貨に浮かれる人たちの想定よりも遥かに低いところなのではないかと想定されます。

今、ネットの広告でも仮想通貨に関するビジネスや、儲け話が転がってますけど、それを煽る人たちはおそらく危険な場所から退避して、利益を確定するためのカモを集めているに過ぎません。それに引っかかって、財産を失って泣きを見る投資初心者がこれからも続出するでしょう。まあ、財産をタンスに仕舞ったままにするよりは、世間に流通させた方がいいんでしょうかね、大局的には。

仮想通貨やブロックチェーンの考え方は悪くないと思います。ただ、ビットコインは、その構造的な問題を考えても、そんなに魅力的なものではないし、基準通貨になることもないでしょう。未だに新しい仮想通貨が乱立しているようですけど、面白い見世物だと思って楽しませてもらうことにします。

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