2度目の休養中

そんなわけで、昨年に続き今年も仕事を離れ休養することになってしまった。2年間で2回も倒れるなんて今までになかったし、そうなるということは自分にアンマッチな仕事しか紹介できない(しかも尋常でない精神的負荷をかけてくる)会社だということになる。

思い起こせば、この会社に入った時も専門外の業務に入れられたし。結局自分で仕事を探した方がいいという考えになった。それと、もう1つ決して見逃しておけない事案が起きた。総務から、2回以上休養した場合自己都合での退職をしてもらう、という規定があると通知してきたこと。入社の際にそんな案内はなかったし、社内の就業規定のページにも書いてなかったんだけど。そんなことをなぜか強調してくる会社の体質に疑問を感じたこと、評価制度が未だ曖昧で、最近人事異動のお知らせが出されたが、よく見ると社長の近くにいる人間だけが対象になっているというのは何をか言わんや。

エンジニアは現場で全力を尽くすのが仕事であり、社内の根回しというか上部へのアピール(業務外)なんて、そうそうできるものではない。だが、現実の評価がそうである以上、現場で頑張るしかないものは評価されない。どうせ退職金も出ないし。じゃあどうする?会社を出るしかないという結論に達するのも無理からぬ事であろう。

入社当初は、社長の人柄が良さそうでアットホームな感じがしていた。だが、実際にはエンジニアを大事にしていない(道具としか思っていない)し、アットホームな職場ってブラック企業の決まり文句だよなって気付いてしまった。

それらのことを散々考えた後に(倒れる前にも倒れた後にも)、やはりこの会社を去るのがベストアンサーであると判断し、そのことを上司に伝えた。まずは軽く伝えたが、1週間考えろ、それでも辞めるのなら仕方ないという、なんだかお決まりの展開になったので、1週間かけて丁寧なお手紙をしたためた。自分のスキルにアンマッチな職場しか回ってこない、職場のストレスで倒れたのに仕事が嫌だからサボったなどという謝った認識に対する指摘、さらに経営方針における疑問点など、反駁の余地を与えない長文を送りつけ、納得させた。

自分はこの会社にとって必要な人材だったのか?それにしては扱いがひどいし、受け入れの環境も整っていない、さらにアンマッチな職場に独りで放り込まれる。まるで当て馬のように。いや、かませ犬という表現が適切かな?

退社も決まったし、パワハラしてくる職場にもう出現することもなさそうなので、静かに休養を取りたいと思う。次は幸せが訪れますように。

さらに負荷が上がると・・・?

仕事の量が増えた、休日出勤が別チームのためになくなった。そんなことぐらいで参るほど柔ではないと自負していたのだが。やはり、精神的なダメージというものはいかんともしがたいものだ。

そんなわけで、恥ずかしながらついに倒れてしまった。と言うよりはTKOに近いかな。行きつけの病院には2ヶ月前からずっと症状を訴えていたけれど、休暇前のレビューがあまりにひどい内容で、それはもはやパワハラ(いじめ)のレベルに達する悪質なものだった。しかも、休暇期間中も現地作業の対応(電話待機だが)をさせられ、必要以上に無駄な負荷というか、いらない心配を煽るバカなプロパーのせいで、ちっとも休めず、結局休み明けになると、体調が最悪の状態になってしまい、とりあえず現場に休む連絡をして、午後の診察時間に病院に駆け込むことになった。そして、担当医と相談した結論は「休みましょう」ということであった。

ここ2ヶ月の仕事の無茶ぶりの仕方、さらにレビューなどでの異様な圧迫は、何をしたいのやらさっぱり理解不能なものであった。依頼業務の範囲を大きく逸脱するような越権行為を強要し、無駄な心配を煽り、自分の意見をひたすら押しつけ、こちらの言うことはほぼ無視。これが就活生に人気のIT企業だなんて、最近の学生たちは情報収集能力が著しく低いんだなと失笑を禁じ得ない。

などと他人を笑う余裕さえもなくなり、自宅でもらった薬を飲んでぐったりする毎日になってしまった。幸い、この現場は契約の都合で(営業は基本的に詳細を隠すので実態は分からないけれど)、今月限りの業務だそうだ。ならば、ここを離れるベストのタイミングと言うことになる。そもそも、2年間で2回も倒れるなんて、相当異常な状況であるし、アンマッチな案件を引っ張ってきて、そこへ押し込むのが腕の見せ所などと戯言を抜かす営業がいるような会社では、エンジニアはたまったものではない。早々にお別れを伝えようと思う。その後は、しばらくゆっくりするか。

JR東株主優待券の旅2017

1.はじめに

休みの都合などもあり、本来は18きっぷシーズンを外して行こうと思っていたのだが、結局期間中に行くことになってしまった。まあ、平日の旅なので週末利用の18きっぷと重ならないという計算の元ではあったのだが。

2.プランニング

いつものように片道きっぷで出発地に帰ってくることを目標にしていたのだが。今回は、しばらく乗っていなかった磐越西線に乗りたくなり、それを中心にプランを組むことにした。これが最初の問題であった。磐越西線は郡山を通るが、それによって福島方面に進むと戻りの経路がなくなってしまう。平常時なら、常磐線を通って東京方面に戻れるのだが、例の出来事によって仙台(岩沼)~いわき間が封じられている。

そこで考えた結果、片道きっぷで東京に戻ることは諦め、仙台をゴールとした。仙台からはトクだ値(JR東日本のえきねっと限定で発売される割引きっぷ)を使えば、節約して戻ることができる。そんな変則プランを強いられることになったが、結局行程はこうなった。

東京~(上越新幹線)~長岡~(信越本線)~新津~(磐越西線)~郡山~(東北本線)~福島~(奥羽本線(山形線))~山形~(仙山線)~仙台

本当は上越線に乗りたかったのだが、後ろの行程を考慮した結果、長岡まで新幹線利用となってしまった。株主優待券(以下、株優とする)では特急券類は1個列車でしか利用できないので、検討の結果こうなったのであった。

【上から乗車券、上越新幹線の特急券、おまけのトクだ値きっぷ。「東-優2割」の文字は株主優待の証】

3.旅行1日目(東京⇒郡山)

上越新幹線で新潟方面を目指す。それにしても、何か遅いなあ。と思ったら各駅停車だった。ときという名前だけで安心していたのだが、この列車は終点新潟まで各駅に停まる。ただ、後ろのときは大宮から新潟までノンストップ。諦めるしかないなあ。

長岡で新幹線を降りる。ここから、ようやく在来線の旅となるが、信越本線か。
E129系
【新潟エリアの新鋭E129系 この辺りも随分近代化したものだ】

長岡から新津まで電車に揺られる。果てしなく続く田園の風景にほっとする。やっぱりお米は国産に限るなあ。

そして、新津に到着。次の磐越西線の会津若松行きは・・・、3時間後。ローカル線にはありがちな展開なので、今さらどうと言うことはないが、駅周辺を散策し時間をつぶす。それでも暇なので、待合室の壁際でスマホの充電をする。この駅もかなり近代化されており、エコステーションとしてリニューアルされたらしい。それよりも充電できるのは助かるわ。

さて、ようやく会津若松行きの列車がやって来た。車両は、なんと、キハ47系。こんなところにまだいたんだなあ。羽越線方面のキハ110系とは随分と趣が異なる。まあ、こんなものかな。
キハ47系新潟色
【入れ替え中のキハ47系。この車両が会津若松行きとなる】

例によって、大げさなエンジン音を響かせながらゆっくりと加速する気動車。昔懐かしい風景にしばし感動する。最近の110系以降のターボの加速も魅力的だが、こんなレトロな走りもなかなか楽しい。時間的にほとんど夕闇の中を走るかと思っていたが、案外と明るさは残っていた。

会津若松で、郡山行きの電車に乗換える。ここからはE721系での快適な旅となる。が、快速であるため位置ゲーをする身としては、厳しい戦いを強いられる。JR東日本はアプリ内でトレすごなるゲームを公開している。これはJR東日本管内の駅を位置情報で取得するものだが、駅周辺でないと獲得できないというデメリットを持つ。駅メモなら直近の駅を拾うのにな。暗闇の中で何とかチェックしようとするが、やはり取り漏らす。この辺、改善していただきたいところだが。

そんなことをしているうちに、終点郡山に到着。時間も時間なので、今日はここで宿泊することに。東口の異常に長い通路を抜けて、目指すビジホへと向かう。

4.旅行2日目(郡山⇒仙台)

ちょっと遅めに郡山の駅を出発。実は郡山駅周辺での用事があったのも理由であるが。福島行きの普通列車に乗り、東北本線を北上する。ちょっと懐かしい風景だが、かつてはこの線路を青森行きの特急や寝台列車が走っていたことを考えると、なんだか切ない気持ちになる。

福島に到着。山形へ向かうならここから山形新幹線に乗るのが普通だが、今回は特急券が割引にならない(株優の制限である)。というより、本数の少ない在来線に乗ることが目的なので、2時間程度の待ち時間を過ごす。

【福島駅5番ホーム もちろん719系の5000番台である】

本数が少ない割には結構人が多い。よく見ると外国人観光客の姿が目立つ。新幹線に乗ればいいのに、なんて思うのだが、一部ではやっている貧乏旅行なのかな?さて、ここでも当然位置ゲーに勤しむことになるのだが、ここでは駅メモとトレすごをやることに。このゲームは、地域ではなく駅そのものを取得するため、多少やっかいである。しかもトレすごについては、駅の周辺部に入らないと取得できないのだが。

庭坂を過ぎ、かつてのスイッチバック区間に入る。当然、山深い場所である。ということは、携帯電話の電波が届かない地域が多くなるのであった(つまり圏外になるということ)。駅周辺でも圏外から復帰せず、明らかに開けた場所でも圏外から戻らない、電波が拾えたように見えても、データ受信に失敗する、とさんざんな結果であった。米沢でも異常動作が見られるため、やむなくリセットすると正常動作に戻った。キャリアのせいなのか、それとも各駅で降りろということなのか。

途中駅のスパンが長いので、車掌が検札に回ってきた。この複雑と自分では思っているきっぷを見せると、一瞥してすぐに返してきた。このおねえさん案外やるな、それとも経由線区が少なかったのかな。次回はもっと複雑なきっぷにしてやろうと思った。

米沢では2分の待ち合わせで山形行きに乗換える。ようやく山間部を抜け、広がる田園地帯を見るとなぜか安心する。ここも車両は719系。置き換えでなくなると言われているが、そうなると次に来るのは701系5000番台なのかなあ。

山形に到着し、周辺を散策し、暑いので駅に戻る。ここからは仙台を目指すわけだが、次の仙山線快速仙台行きは発車の30分以上前に入線していた。早速、車内に陣取りゆっくり涼むことにした。
E721系1000番台
【山形駅7番線に停車中の快速仙台行き E721系1000番台はありがたい】

またゲームの話で恐縮だが、駅メモは比較的離れていても駅を取得できる。しかし、トレすごについては駅の周辺でないと取得できない。そして、致命的な問題として起動が遅い。そのため、快速など駅を通過する列車から取得するのは至難の業となる。快速は山形を出発し、新幹線の横を走り、羽前千歳で新幹線の線路を踏んづけて東へ進路を取る。そこまではよいのだが、ここから愛子までは快速運転のため、駅の取得が困難となる。停車駅(運転停車含む)は無事取れたが、案の定一部(面白山高原、奥新川)は取り漏れてしまった。後日普通列車で取りに来ないといけないのか。それと何か足りないなーと思ったら、西仙台ハイランドと八ツ森(いずれも臨時駅)は既に廃止になっていたのか。ちょっと安心した。

5.仙台到着、まとめ

途中区間までは人が少なく、まあローカル線らしい様子であったが、さすがに仙台が近づくにつれ人がどんどん増えてきた。やっぱり仙台て都会だな。

仙台に到着。山形出発時とは随分と赴きが違うな。さて、ゆっくりしたいところだが、帰りの時間の都合上、あまり余裕がない。とりあえず、名物の?鳥唐揚げそばをいただき、萩の月を買おうとするが値段にビビってやめる。酒買って帰ろう。

帰りの経路として、常磐線が使えないので東北本線を使わざるを得ないが、磐越西線に乗ると郡山でブロックされてしまうので(片道乗車券のルールを参照)、今回はやむなく仙台をゴールとした。ちなみに、株優で購入できるのは片道乗車券に限られるので、連続乗車券という裏技は封印されているのである。次回は、ちゃんと東京まで帰ってこられる経路を考えるとしよう。

仙台から乗るやまびこもなんと各駅停車。だから割引きっぷがあるんだな。うとうとしながら、3本のはやて(+こまち)に追い越されつつ帰路についたのであった。

お買い得な労働力?

今の会社に入る時、希望額を伝えたのだが、なかなかそこに到達せず、結局前職よりわずかに高い待遇で妥協して入社したのであった。それから、約3年・・・

結局、給料は上がらない。しかもボーナスも出ない。あまつさえ、残業手当、深夜手当も出ない状況である。(さらに、雇用契約書に、それら手当を要求しない事って書いてあるんだけど、何だよこれ?)これって労基署に訴えれば改善されるのかなあ?

一回だけだが担当営業から、「いくら欲しい?」と聞かれたことがあった。その目標に向けて必要な対策を一緒に考えてくれるものと期待して希望額を伝えた。ところが、返ってきた返事は想像を絶するひどいものであった。「この会社で一番もらってるの誰だと思います?」それはきっと最上位にいるSEの〇〇さんでしょうね。そう答えると、やつは嬉しそうに「そうですよね。〇〇さんならこのぐらいもらってますよwww」それで話はおしまい。結局、自分が希望額に届くにはどうすればいいかなんて話になることもなく、無駄話が終わってしまった。マトモな会社の営業なら、「その金額なら、必要経費を含めていくら必要だから、この金額で(お客さんに対して)交渉しますね。」ぐらいは言ってくれるものだが、それすらないなんて。きっと上層部から、給料の話をされたらはぐらかせぐらいのことを言われてるんだろうなと、絶望したのは言うまでもない。

普通の会社なら、仕事を頑張れば、実績を上げれば、それによって給料は上がるもの。昔みたいにベースアップだとか定期昇給なんて期待してないけど、頑張れば上がるものと期待するから仕事を頑張るんだ。ところが、最近の経営者は、社員が仕事を頑張っても、「こいつこの給料でこれだけ働くんだ。助かるなあ。」ぐらいにしか考えず、給料を上げてやろうなんて気にはならないらしい。営業の中には、頑張るだけでなく社長にアピールすることが大事だ、なんて言う輩もいるけど、SEって現場だけでいっぱいなんだよ。そんな余裕なんかない。結論として、より多くの収入が得られる会社に移ることが必須となるのは、自明の理なんだろうか。大企業であれば、査定制度があって、ちゃんと仕事をしていればそれに伴って昇給、昇格していくものだが、中途半端な中小企業ではそれは難しいことを悟った。中小企業を彷徨う雑草にとって、昇格とは会社のレベルを上げることなんだな。それは長い社会人生活(底辺の)を過ごして、実感してきたことだ。

だから、安っぽい会社で薄給に苦しむ社畜の人たちに言いたい。自分の価値を認めてくれる会社に行かなければいけない。でも、その前に自分の価値を高めることも大事だと。みんなが正しい会社に入って、適切な収入を得られるようになれば、ブラック企業なんて消えてなくなるのに。その考えは甘いのだろうか?